息子の面影を重ね… 通学路で登校見守る父親 “加害者を生まないために” 男児死亡から2年
札幌市豊平区で当時小学4年生の男の子が登校中にワゴン車にはねられ死亡した事故から2年が経ちました。
悲しみと共に生きる家族が訴えたい思いとは。
先週、札幌市豊平区の交差点では地域の保護者などが中心となり、子どもたちに交通安全を呼びかけました。
子どもたちを見守っていたのは西田圭さんです。
2年前、この場所で三男の倖さんを失いました。
登校中に横断歩道を渡っていた西田倖さん。
そこにワゴン車が突っ込み、腹部を強く打ち、亡くなりました。
当時、歩行者側の信号は青。
ルールを守っていた倖さんは、信号無視をしたワゴン車にはねられたのです。
小学4年生だった倖さん。
3兄弟の末っ子で人を笑わせることが大好きな明るい性格でした。
(西田圭さん)「前に進んでいる感覚は正直自分の中では全くなくて、後ろしか見てないなと思っています。息子が生きていた時のことを思い出しながら、毎日生きていると思うんですね」
時間は悲しみを癒してくれず、むしろ倖さんを失った辛さが増していくばかり…
今もリビングの一角には倖さんの使っていたものがそのまま残されています。
(西田圭さん)「ちっちゃいよね~、やっぱり4年生だったもんね。バスケ用に買ってあげたばっかりなんですよ。これからも心の中にいる息子と生きていこうかな、ずっと一緒だと思います」
事故が起こった2年前から西田さんの時は止まったまま。
その中でも、子どもたちの安全を守ろうと新たな日課が生まれました。
毎朝、倖さんが通っていた小学校近くで息子の面影を重ねながら、子どもたちを送り出しています。
また、西田さんが力を入れて取り組んでいるのが講演活動です。
(西田圭さん)「きょう私が皆さんに一番お伝えしたいのは、私たちに起きた悲劇ではありません。これ以上加害者を生まない世の中にするために、もし自分が当事者だったら、もし自分が周囲の人間だったら、また個人としてではなく組織として何ができるか、社会として何ができるか」
自分と同じ悲しい思いをする人を生まない社会にしたいと訴えます。
(西田圭さん)「いつか私が生涯を終えて倖に会えた時にやっぱり褒めてもらいたいなって自分では思っているんですよね。そう思ってもらえるためにできる限りのことをしていきたいなと思っています」
息子を失った悲しみはいつまでも癒えることはありません。
だからこそ、交通事故を「減らす」のではなく「ゼロ」に。
家族は人生をかけて訴え続けています。