新年度から家計の負担 「定期券が1万円以上高く…」 人件費や物流費の上昇で食品4000品目以上
春は新生活のお弁当にお花見にと「食」への楽しみが膨らみますが、4月1日から4000品目を超える食品の値上げが予定されています。
スーパーでは駆け込みで買い物する人の姿もありました。
新年度となる4月1日から、2025年で最大の「値上げの波」が押し寄せます。
まずはこちらです。
毎日の晩酌を楽しみにしている人も多いのではないでしょうかー
春のお花見にも欠かせないビールなどの酒類です。
(マルコストアー 山川悟史社長)「メーカー問わずひと缶(350ミリリットル)約10円、500ミリリットルの缶だと15円くらいの値上げになりますね。あと第3のビール、全てですね。缶チューハイも一緒ですね」
ビール大手4社は、ビールやチューハイなどを3パーセントから12パーセント程度値上げします。
酒類や飲料類の値上げは全体でおよそ1220品目に及ぶということです。
30日に駆け込みでビールを購入する人もー
(買い物客)「いやー困るねみたいな話はしています」
(記者)「飲む量を減らしたり?」
(買い物客)「無理でしょうね」
(買い物客)「ウイスキーと日本酒だね。これが上がると困るね」
帝国データバンクによりますと、4月の食料品の値上げは1年6か月ぶりに4000品目を超えます。
特にタレや油などの調味料はおよそ2000品目が値上がりします。
人件費や物流費の上昇などが理由です。
そして、お弁当の味方「カニカマ」や「ちくわ」などの水産加工品も高くなります。
(マルコストアー 山川悟史社長)「一袋で10円ほど値上げになりますね。家計に優しい商品なんですよね、かまぼこ関係は。そういう節約で使われている商品が高くなるのは家計に一番響くのかなと思う」
こちらのスーパーでは、油などの日持ちするものは値上げ前に大量に仕入れ、店頭価格をおさえる工夫をしていきたいということです。
「値上げの波」は食料品だけではありません。
4月1日からJRの運賃が改定され、初乗り運賃は10円高い210円に。
そして、定期代は通学定期で平均10.5パーセント、通勤定期で平均22.5パーセントの値上げになります。
例えば、札幌から手稲までの1か月の通勤定期は1940円、札幌から岩見沢までは5840円高くなります。
JR北海道は、修繕に関わる資材の物価高騰や人材確保に向けた待遇改善などが運賃改定の理由としています。
値上げ前最後の日の31日、定期券を購入した人はー
(定期券を購入した人)「6か月定期だと(あすから)1万円以上上がる。家計は大変ですね」
(定期券を購入した人)「子どもの定期なんですけど、通学でずっと使うので、それが高くなると厳しいです」
「値上げの波」が押し寄せるこの春。
家計への負担はさらに厳しさを増しそうです。