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“1匹5万円”も即完売 サンマ今季初水揚げ 不漁続き3年ぶりに漁再開 豊漁の兆しは?釧路市

7月10日、北海道釧路市で今シーズン初めてのサンマが水揚げされました。

店頭で販売された価格はなんと1匹5万円でしたが、すぐに完売していました。

(店の人)「新物のサンマ入荷しました」

(武田記者)「釧路町の鮮魚店に初物のサンマが入荷しました。どんな魚体なんでしょうか。いま見えてきました。大きくてピカピカです」

今シーズン初めてのサンマが釧路町内の鮮魚店に並びました。

値段はなんと1匹5万円!

それでもー

(2匹買った人)「太くておいしそうです。値段は気にしないで、初物なので縁起物として買いに来ました。家族で刺身で食べようと思います」

(3匹買った人)「15万!いいんだ。妻の誕生日だから」

(3匹買った人)「嬉しいです!ハッピーですね」

サンマ漁は近年不漁が続いていて、小型船による流し網漁は、2025年は3年ぶりに再開されました。

10日はおよそ180キロが水揚げされました。

1キロ25万円のご祝儀価格で競り落とされ、これまでの競りでの最高値の1キロ6万3千円を大幅に更新しました。

この店では過去最高の値段にも関わらず、仕入れた10匹は30分もかからずに売り切れました。

(マルサ笹谷商店 笹谷剛社長)「久しぶりに釧路に初サンマがあがったので嬉しいですね。サイズが大きくて太さがあって、脂も乗ってそうな感じなので良いサンマだと思います」

一方、専門家は1年を通じて豊漁になるかはまだ分からないと話します。

(漁業情報サービスセンター水産情報部 渡邉一功部長)「サンマの資源自体はよくなっておらず、今回たまたま群れの一部が北海道の沿岸にごくわずかにやってに来て、それをうまく漁獲できたというのが現状かと思う」

【サンマ漁獲量(釧路港)】

過去10年間における北海道・釧路港で漁獲されたサンマの量をまとめました。

釧路市の水産課によると、漁獲量が700万キロ以上だった2015年から徐々に量が減っていて、2022年には年間2万キロになっています。

ことしは!と期待されていますが、専門家は「漁としてはまだ豊漁とは言えない状況」、それでも「全体的に群れが少ない中で、早い時期に少しでも漁獲できたのは明るい材料」と話していました。

8月になるとサンマの予報が発表されて、2025年の状況がはっきりするということです。

8月から棒受け網漁も始まり、本格的な漁シーズンが始まるサンマ。

お手頃価格で食卓に上がるのか、今後の水揚げ量に期待がかかっています。

07/10(木) 16:19

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