最悪のシナリオは“原油供給が滞る” イラン攻撃の影響は…販売店や客から不安の声 北海道
札幌市内のガソリンスタンドです。
レギュラーガソリンの価格は若干の上昇傾向にあり、3月2日は1リットル当たり158円でした。
こうした中、客から相次いだのは“不安の声”です。
(客)「暫定税率がなくなって安くなったなと思ったら、また中東の方でこれからも上がると思うので厳しいですよね、なかなか」
(客)「心配ですよね。長く続くようであれば価格に転嫁されるのかなと思いますけど」
中東のイランで2月28日、アメリカがイスラエルと共に実行した軍事作戦。
イランの最高指導者・ハメネイ師が殺害され、イランは周辺諸国への報復攻撃に乗り出しています。
さらに、世界的な原油輸送の重要拠点である「ホルムズ海峡」を事実上、封鎖しました。
日本は輸入する原油の9割以上を中東に依存していて、その多くはホルムズ海峡を通ってきています。
価格への影響は避けられない見通しです。
(野村総合研究所 木内登英さん)「最悪のシナリオとしては、ホルムズ海峡の封鎖が長期化し、中東全体で紛争が広がって原油供給が滞るケース。その場合はガソリン価格も2倍以上上がる」
道内の販売店は情報収集に追われています。
(中和石油 小原隆宏取締役本部長)「中東の過去の戦争で、ガソリン価格が店頭で10円以上上がった事例もあり、ガソリンや軽油、灯油にも今回は影響があるだろうと予測している」
日本時間の2日午前、原油価格の指標となるアメリカ産原油の先物価格は一時、1バレル=75ドル台をつけ、前の週末からおよそ12%急騰しました。
取材した販売店では、仕入れ値が上がるのは2週間くらい先と予測しています。
(中和石油 小原隆宏取締役本部長)「暫定税率の廃止から安定してくるかなと思っていたが、厳しい販売状況が続くのは収まらないですね」
物価にも大きな影響を与えると専門家は指摘します。
(野村総合研究所 木内登英さん)「輸送費が全体として上がるので、食料品や生鮮野菜なども含めて、全ての商品の値段が上がってくる」
私たちの生活に直結する原油やガソリンの価格。
不安な状況が続きそうです。