倍率は約138倍!書店に1泊…寝袋やテント持ち込み「本を読むぞ!」夢のひと時に密着 札幌市
本好きの方は夢のようなひと時だったのではないでしょうか。
札幌市内で書店に1泊するイベントが開催されました。
倍率およそ138倍!
抽選で選ばれた参加者の一夜に密着しました。
午後10時、営業を終えて静まり返った札幌市内の書店です。
そこに、次々と人の姿がー
首から下げたタグには「住人」と書かれています。
ここで行われたのは書店に1泊するイベント!
北海道内での開催は今回が初めてです!
690件もの応募があり、選ばれた参加者はわずか5組。
倍率はおよそ138倍です。
(MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 菊地貴子店長)「本を読むぞ!おー!」
(参加者)「すごい!かわいい。猫を整えるマッサージアンドストレッチって書いてあります」
ネコの本で盛り上がるこちらの2人組。
札幌市内の本が大好きだという姉妹です。
(参加者)「なるべく起きていっぱい見たいなと思うんですけど」
こちらは床に座り込み読書に没頭しています。
何を読んでいるのでしょうか。
(参加者)「私はホラー」
(参加者)「私はホラーとミステリーが好きです」
(山岡記者)「ここに最初に陣取った理由は?」
(参加者)「ホラー、都市伝説、実話怪談。好きなジャンルです」
(参加者)「全部読もうね」
無料で参加できるイベントでは、テントなども持ち込み可能で、好きな場所で過ごすことができます。
こちらの女性はキャンプ用のイスを持参しました。
(参加者)「新書コーナーで見つけた子どもの体験学びと格差。子どものボランティアをしていて、体験の格差とか教育格差とかそういう問題を目にすることが多いので、それで気になって読み始めてみました」
記者も参加してみました。
寝袋を敷いて、準備万端です。
(カメラマン)「なんか読みたいのあった?」
(山岡記者)「世界一おいしい肉の食べ方。背徳感はあるんですけど、でもわくわくします」
イベント開始から2時間半。
ネコの本を読んでいたあの姉妹は…はやくも夢の中。
夜更かししたい!と意気込んでいたものの睡魔には勝てなかったようです。
夜が更けても読書への熱は冷めません。
(参加者)「エイリアンの本を読んでいたら1時間経っていました」
(参加者)「ちゃんと読んでたんだ」
(山岡記者)「時間足りない?」
(参加者)「足りないですね正直」
午前1時を回り…寝ていたあの姉妹が起きてきました。
(山岡記者)「さっき寝ていましたけど」
(参加者)「早めに寝ようと思って。いったん寝てすっきりして回ろうかと」
(山岡記者)「ここからは起きていたい?
(参加者)「はい!」
それぞれの過ごし方で向かえた朝。
そろそろ終了の時間です。
(参加者)「おはようございます」
(山岡記者)「何冊読みました?」
(参加者)「多分流し読みが多かった。流し読みで20冊くらい。全部読んだのは2冊くらい」
(参加者)「こんな素敵な機会を設けて下さってありがとうございました」
(参加者)「短い。一瞬でした。通路に座り込んで本棚の本を勝手に読むなんてできるわけないので、それ自体が面白かった」
(山岡記者)「あと何泊欲しいですか?」
(参加者)「3泊4日くらい?」
(MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 菊地貴子店長)「またぜひやってくださいという声や、絶対何十倍も勝ち抜いて応募しますということだったので、また機会があれば応募していただきたい」
夢のような時間を過ごした参加者たち。
少し遅めの読書の秋を堪能する特別な時間となったようです。