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北海道で宇宙サミット開催 ロケット開発の未来話し合う 大樹町も注力!「宇宙航空課」を新設

宇宙ビジネスの未来を語る「宇宙サミット」が、帯広で開かれました。

およそ40年にわたり宇宙産業に取り組んでいる十勝の大樹町は、さらなる発展に期待を寄せています。

経済成長の新たな柱として期待される宇宙開発事業。

10月9日に帯広で開かれたのは、道内のロケット開発の現状や未来について語り合う北海道宇宙サミットです。

これは2026年、人工衛星を乗せて打ち上げられる計画の小型ロケットです。

十勝の大樹町に本社を置くインターステラテクノロジズが開発したもので、稲川社長は意気込みを語りました。

(稲川貴大社長)「一民間企業としてお客様の荷物を宇宙に運ぶロケットの使命、輸送業ですので、輸送手段としてZEROを使ってもらう」

大樹町はおよそ40年前から、官民一体となって「宇宙のまちづくり」をすすめています。

2019年にはインターステラテクノロジズによる国内初・民間企業ロケットの打ち上げが成功。

2025年6月には、ホンダが民間企業初のロケットの離着陸実験に成功すると、7月に台湾企業のロケットが打ち上げられるなど、大樹町の宇宙ビジネスは盛り上がりを見せています。

大樹町では役場内に「宇宙航空課」を新設する力の入れようです。

(大樹町 黒川豊町長)「北海道に宇宙版シリコンバレーができていくような、そういった盛り上がりにしていきたい」

期待するのはマチの経済の活性化です。

道の駅では本物のロケットが展示されていたり、様々な宇宙関連のグッズが販売されていたり、宇宙によるマチづくりを盛り立てます。

(道の駅コスモール大樹 佐藤公亮さん)「最近になってインターステラのMOMOの成功があってから加速した。飲食店やホテルも盛り上がっているようだ」

こちらは2025年7月にオープンしたというホテルです。

宇宙開発関連の企業の出張や観光での需要があると見込んでのオープンでしたが…

(髙橋工務店 田中清裕取締役部長)「ロケット関連のお客さまが多いです。割合ですと、8割ぐらい」

現在のところ、その予測が的中したカタチです。

一方、こちらは紅ショウガのかき揚げが乗ったうどんが大人気だという、大樹町内で2年前にオープンしたうどん店です。

ロケット産業による恩恵を感じています。

2025年7月、台湾企業のロケットが発射されたときにはー

(たいきうどん 野澤龍之介店長)「実際に台湾のロケットの打ち上げのときに、ロケットの関係者がうちの商品をテイクアウト。ほかの飲食店もテイクアウトがあったのではないかと。今後も期待していますね」

新たな未来を切り開こうと挑む大樹町。

無限大の可能性を秘めた宇宙に懸けています。

10/09(木) 21:18

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