参院選当選者が登院 少数与党の厳しい国会運営 物価高対策にトランプ関税…課題は山積み
7月に行われた参議院選挙を受けて臨時国会が召集されました。
衆参両院で少数与党の国会運営が待ち受ける中、石破首相の出処進退について北海道選挙区で当選した議員からも厳しい声が聞かれました。
あいにくの雨模様となった8月1日朝の東京・永田町。
(自民党 高橋はるみ参院議員)「おはようございます」
議員宿舎から国会に向かうのは、再選を果たした自民党の高橋はるみさん。
石破首相は辞任すべきとの考えを示しました。
(自民党 高橋はるみ参院議員)「衆議院・参議院と2連敗を喫して、みずから目標としていたことが達成できなかったことを踏まえた場合に、ご本人の判断がしかるべきあると考える」
現職の3人が再選を果たした北海道選挙区。
自民党は2議席を守りながらも、前回より大きく票を落とす結果となりました。
(阿部記者)「午前8時を回りました。国会議事堂の正門が開き、議員が続々と入っていきます」
参院選では参政党や国民民主党が躍進し、与党は大敗。
接戦の末、辛くも3議席目に滑り込んだ自民党の岩本剛人さんは、党に変革を求めています。
(自民党 岩本剛人参院議員)「自民党が変わらなければいけないとみんな思っていると思いますから、今回の選挙で。こういう厳しい結果ですから、首相というよりは自民党総裁としてどう国民の審判を受け止めるかが大事」
参院選後、自民党道連など複数の地方組織は石破首相の辞任を求めていて、依然、党内の「石破おろし」に収束の兆しは見られません。
2期目に臨む立憲民主党の勝部賢志さんは、政治の停滞は許されないと訴えます。
(立憲民主党 勝部賢志参院議員)「首相は一国の代表者ですから、国政が空白を生んだり混乱をしたりはあってはならないので、そういう意味での責任は果たすべきだし、既成政党に対する厳しい判断がなされた。私どもも一定の票を頂いて当選をさせていただいたので、皆さんの期待に応えるという意味でしっかり頑張らなければいけない」
自民党に復党し、比例代表で当選した鈴木宗男さんは、石破首相ではなく“裏金議員”が責任がとるべきと指摘します。
(自民党 鈴木宗男参院議員)「私は石破さんに責任を押し付けるのは間違っていると思います。世論は石破さんが悪いのではなくて裏金議員の処分が甘かった、また、裏金議員も自分の責任の所在を明らかにしていない、これに対する不満なんです」
衆議院に続き、参院選も少数与党となった国会。
物価高対策にトランプ関税への対応と課題は山積みです。
(阿部記者)「続投に意欲を示す石破首相にとって、野党からの攻撃に加え、党内の石破おろしとも向き合う厳しい国会となりそうです」