毎年20件前後発生 ストーブ原因の火災に注意 ほこりやコード断線など使用前に点検を 北海道
10月14日の北海道内は、多くの観測地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
ストーブを使い始める前には基本的な点検が必要です。
14日朝、稚内市の沼川では草木に霜がおりました。
最低気温は氷点下5.2℃。
今シーズン一番の冷え込みとなりました。
(地元の人)「草が白くなったりしていて、きょうは本当に寒いんだなと思って。着込んで着込んで3枚くらい中に着込んだりしているので」
北見市でも氷点下1.2℃と今シーズン最低気温に。
急激に寒くなった道内、冬の準備を始めた人も多いのではないでしょうか。
この時期、注意したいのは、ストーブが原因となる火災です。
マチの人に意識していることを聞いてみると…
(江別市民)「ストーブの周りに柵をおいて近くにものを置けないように」
(札幌市民)「周りに燃えやすいものを置かないとか」
注意が必要なストーブの使い方。
札幌市内でもストーブが原因の火災が毎年20件前後発生していて、今シーズンはすでに2件のストーブ火災が確認されています。
10月9日には札幌市手稲区で住宅1階が燃える火事があり、警察は居間に設置されたポータブルストーブが火元とみています。
この時期はとくに、ストーブの使い始めに起こりやすい火災の原因に注意が必要だといいます。
(札幌市消防局予防部 桜庭有美さん)「まず、風が出てくるところにほこりがたまっていないかチェックしてください。下に空気の取り込み口があるストーブは、ほこりが溜まっていないか確認してください」
灯油ストーブの裏側にファンが付いているタイプもあり、たまったほこりの掃除は引火や異常燃焼を防ぐために重要です。
電気ストーブの場合もヒーター部分にほこりが溜まっていないか確認します。
さらに、いずれも電源コードの根元や曲がっている部分の断線も火災の原因になるため点検が必要です。
そして、本格的な冬の季節になってからは、ふとんや洗濯物などの接触による火災などに注意が必要になります。
万が一、火災が発生してしまったときの対策に有効なのが、ストーブの近くに設置できる自動消火装置です。
(札幌市消防局予防部 桜庭有美さん)「ガスコンロやストーブの上に設置するもので、装置が火災を感知すると自動的に消火薬剤が噴射されるものです」
札幌市内に住む65歳以上の世帯は設置費用のサポートをうけることができます。
(札幌市消防局予防部 桜庭有美さん)「北海道は冬が長いのでストーブの期間が長いです。使う前・使う途中、安全に使って冬を乗り越えていただきたいと思います」
本格的な冬を前に、ストーブをつける前の点検が重要です。