【詳細】冬を越す可能性は? 南米が原産地のアカカミアリ 本州では180件以上の侵入事例も
【危険】北海道で初確認 特定外来生物「アカカミアリ」刺されると激しい痛み 輸入コンテナに付着か
【アカカミアリとは】
今回、北海道内で初めて確認されたアカカミアリ、いったいどんなアリなのでしょうか。
生態系に重大な被害をもたらし、人間の生活にも大きな影響をもたらすおそれがある「要緊急対処 特定外来生物」なんです。
南米が原産地で、現在はフィリピン・台湾など世界各地の熱帯へ広がっています。
およそ7年前に話題になった、強い毒を持つヒアリの仲間という事で、アカカミアリにも注意が必要です。
攻撃的な性格で、他の生物種の数を減らしてしまう恐れがあります。
お尻に毒針があって、刺されると激しい痛み・腫れが出たり、アレルギーによる呼吸困難などを引き起こす恐れもあります。
【発見の経緯】
6月26日に環境省が毎年行っている港湾調査が実施されました。
回収したサンプルの中に、アカカミアリらしきアリおよそ20体が発見されて、専門家に調査を依頼しました。
7月4日、確認場所の周辺に殺虫剤を巻くなど対処を行っていた中、7日に専門家の調査結果が出て、アカカミアリだと確認されました。
【専門家の見解】
岡山理科大学の村上教授によりますとー
2017年以降、本州ではアカカミアリの侵入がおよそ180件確認されており、すべて空港か港で、生活圏には侵入していないということです。
また、すべて駆除に成功していて、日本での定着は確認されていないことからも、過度な心配はしなくてよく、北海道の冬を越す可能性は限りなく低いということです。
今回の苫小牧での発見も同じように駆除の作業が実施されていますが、環境省はもし見慣れないアリを見つけた場合は「ヒアリ相談ダイアル」に連絡してほしいと呼びかけています。
07/10(木) 07:48