自由研究は“任意の宿題” それでも工作キットは依然人気!理由は“猛暑”?多様化する夏休みの過ごし方
子どもたちは夏休みに入っていますが、近年は宿題の自由研究がなかったり任意になるなど、その姿が変わりつつあります。
その一方で、自由研究の商品は依然人気が高いといいます。
なぜなのでしょうか。
親子が夢中になっているのは、7月29日に北海道石狩市の海岸で実施された、浜辺の貝殻や漂流物を拾い集めて観察するイベントです。
(子ども)「穴があいていて、指にはまったので指輪にしようかなと思います」
集めた漂流物の中には、韓国から流れ着いたとみられるものもありました。
夏休みに入った子どもたちに海への関心を深めてもらおうと企画したといいます。
(北海道博物館 学芸員 圓谷昂史さん)「今、環境問題としてプラスチックごみや海洋ごみ問題がありますけれども、実際の海岸に来て様子を見てもらうというのが大事」
こうした取り組みは自由研究のテーマにぴったりですが…
(子ども)「学校で自由研究がないから自分の作品にする。ボトルに入れて保管したい」
近年は夏休みの宿題の形が変わりつつあります。
通信教育などを手掛ける企業が2024年に実施した調査では、夏休みの宿題について「やってもやらなくてもいい宿題があった」と答えた保護者が、全体のおよそ60%に上りました。
自由研究は任意の宿題にする学校が増えているとみられます。
実際にマチで保護者に聞いてみると…
(保護者)「去年も石鹸を作って、準備から写真を撮って。自由研究がないから負担はすごく軽くなりました」
一方で、自由研究の工作キットの人気は依然として高いといいます。
札幌市内の文房具店にはおよそ70種類の商品が並びます。
(大丸藤井セントラル 荒木田ちさとさん)「今回よく売れているのが屋台キットですね。今シーズン人気なのがタイ焼きです」
木のパーツを組み立てたり、紙や粘土を使って屋台のミニチュアを作ることができます。
2025年は完成した作品をインテリアとして飾れるようなクオリティの高い商品が人気です。
子どもだけでなく親も一緒に楽しめるからです。
ほかにも、手書きでオリジナルの絵柄をつけることができる風鈴を作る商品や、夏らしいかき氷の食品サンプルを作れる商品も並びます。
近年の猛暑の影響で、家のなかで過ごす時間が増えていることも人気の一因といいます。
(大丸藤井セントラル 荒木田ちさとさん)「最近外が暑いので、おうちの中でゆっくり涼しく楽しめるアイテムとして(工作キット)をお求めいただいています」
自由研究などが任意提出となる学校も増えるなか、夏休みの過ごし方も多様化しているようです。
通信教育などを手掛ける企業が2024年に実施した調査では、夏休みの宿題について「やってもやらなくてもいい宿題があった」と答えた保護者が、全体のおよそ60%に上りました。
自由研究は任意の宿題にする学校が増えているとみられます。
私たちの時代は宿題や自由研究は提出するのが当たり前でしたが、その当たり前も変わりつつあるのかもしれません。