鈴木知事「容認」考え表明 道民の賛否わかれる「料金安くなる」「核のごみの行き先は」北海道
泊原発3号機について、鈴木直道知事はさきほど再稼働に「容認」の考えを示しました。
地元自治体の判断や電気料金の引き下げの観点などから、原発の活用を「現実的な選択」などとしています。
(自民党・道民会議 滝口直人議員)「泊発電所3号機の再稼働について、いつ・どのように判断する考えなのか知事の見解をうかがいます」
11月28日午後1時から始まった道議会の一般質問です。
自民党議員の質問に対し、鈴木知事はー
(鈴木知事)「道内経済の成長や温室効果ガス削減につながることなどから、原発の活用は当面取りうる現実的な選択と考えるところ」
再稼働に「容認」の考えを示しました。
これまでは議会や地元自治体、道民の意見を聞いて「総合的に判断する」としていましたが、一歩踏み込んだ形です。
(竹井アナウンサー)「道議会の本会議を前にして、道庁の前では泊原発再稼働に対する反対の声があがっています」
寒空の下、およそ90人が発した再稼働反対のシュプレヒコール。
泊原発3号機を巡っては2025年7月、国の審査に合格した一方で、再稼働には事実上地元自治体や道の同意が必要とされています。
(藤得記者)「泊原発のとなり、岩内町ではこれから議会が始まります」
周辺自治体の一つ・岩内町では、木村町長が28日の臨時議会で再稼働に「同意」を表明。
これで泊村・神恵内村・共和町と合わせて地元の「同意」が出そろったことになります。
マチの人の反応はさまざまです。
(札幌市民)「反対する人は多いと思うんですけど、それを稼働することによって料金が安くなることもあると思うので、私は動かした方がいいと思う」
(札幌市民)「稼働させるなんて、核のごみの行き先も分からないのに、処理できない状態でね、賛同するなんてとんでもない話だよ」
鈴木知事は開会中の定例会の議論を踏まえ、12月にも最終判断を示すとしています。