ニュース

NEWS

いか釣り堀で観光客も舌鼓 スルメイカ初競りで関係者安堵 ようやく獲れたものの小さめ 函館

水揚げがほとんどなく中止となっていたスルメイカの初競りが、ようやく北海道函館市で開かれました。

関係者からは安堵の声が上がる一方、サイズの小ささを指摘する声も聞かれました。

(千葉から来た人)「うーん、おいしい!」

(千葉から来た人)「最高です。ここまで来て食べるかいがあります」

観光客が舌鼓を打ったのは、6月9日朝に獲れたばかりのスルメイカです。

イカ釣り体験も味わえる函館観光の定番スポットでは、関係者からは安堵の声がー

(元祖活いか釣堀 小野寺透さん)「ほっとしていますね。先週はたった4匹と言っていたから。きょうは無いのかなと思っていました」

じつは道南では先週、スルメイカ漁が解禁されましたが、このとき水揚げされたのはわずか数匹。

初水揚げの競りは初めて中止に追い込まれる事態となっていました。

(担当者)「約1週間遅れとなりましたが、無事出漁することができました」

そして9日朝、ようやくスルメイカの初競りとなり、最高値1キロ8300円のご祝儀価格で取引されました。

2025年で初となる本格的な水揚げはおよそ300キロ。

記録的な不漁だった2024年の初水揚げからおよそ100キロ増えたものの、低い水準にとどまりました。

スルメイカの取扱量は年々減少していて、10年前の3500トンから10分の1近くまでその量を減らしています。

それに加えて漁師が懸念するのはー

(漁師)「小さいね。量が少ないから余計魚体も小さいのかな」

(漁師)「サイズは相変わらず小さい」

小ぶりのイカが目立つ点です。

漁業者は漁獲量の少なさとイカの小ささという2重苦にあえいでいます。

(函館魚市場 美ノ谷貴宏さん)「今後やっぱり急激な…っていう風にはならないと思いますけど、それでも期待しています。今後の水揚げには」

スルメイカ漁は2026年1月末までが漁期となっていて、今後の水揚げ量が注目されます。

06/09(月) 19:03

ニュース