大災難を予知?科学的根拠ないウワサが拡散…アジアに広まり観光に影響 道内でキャンセル相次ぐ
7月5日に日本で大災難が起きるという“科学的根拠がないウワサ”がSNSを中心に拡散しています。
このウワサが、北海道内の観光業界にも大きな影響を与える事態となっています。
(山本記者)「7月の大災難のウワサ、聞いたことありますか?」
(台湾から来た人)「聞いたことある」
(台湾から来た人)「本当の気もするしただのウワサのような気もする」
(台湾から来た人)「多くの人が旅行をキャンセルしているらしい」
『ことし7月 日本で大災難が起きる』という根拠のないウワサ。
ウワサのきっかけとされるのが、こちらの書籍です。
作者が見た夢などの内容が書かれています。
「大災害は2011年3月」という文言から、作者が東日本大震災を予知していたと注目されていました。
そして、今回拡散されたのがー
「次にくる大災難の日は『2025年7月5日』」
あくまでも著者が見た夢の話で、科学的根拠はありませんが、SNSを中心に拡散しました。
専門家は全く根拠がないとウワサを否定します。
(北海道大学 高橋浩晃教授)「現在の科学では何月何日に地震が起こるという地震予知はできませんので、今回の話についても科学的には全く根拠のない話であると考えている。屋内で倒れているものをできるだけ少なくする、そういうような備えを進めていただけるとありがたい」
しかし…
(山本記者)「このウワサはアジアを中心に広がっていて、観光にも影響が出ています」
(山本記者)「7月の大災難のウワサ、聞いたことありますか?」
(台湾から来た人)「聞いたことある。台湾の多くのツアー客が7月5日が不安だからキャンセルしたと聞いた。でも私たちはそんなに心配していない」
(台湾から来た人)「友達の間で話題になっているしSNSでも見ました」
(台湾から来た人)「少し心配だけど、予言が本当に当たるかどうか気になる気持ちもある。でもやっぱり怖い」
ウワサに科学的根拠はないものの、道内では観光にも影響が出ています。
(光交通 安東良夫社長)「キャンセルが続いています」
人気の観光地「青い池」がある美瑛町のバス会社です。
(光交通 安東良夫社長)「6月の半ばくらいからキャンセルはかなり来ています。直前でキャンセルされるので、こちらも車両関係押さえて予定を組んでいてもそれがかなり響くという感じ」
外国人観光客のキャンセルが相次ぎ、バスの利用者数は例年の半分ほどまで減ったといいます。
(光交通 安東良夫社長)「日本は安全だよというイメージを知ってもらって大勢の人に来てほしいと思う」
科学的根拠のないウワサで影響を受ける観光業。
拡散する前に一度立ち止まって考えることが大切です。