補助金750万円返還期限 9月末閉園のノースサファリ 園には客が続々…いまも319頭飼育
札幌市が「ノースサファリサッポロ」の運営会社に対し、補助金750万円の全額返還を求めていますが、9月11日がその期限です。
札幌市は返金の有無について確認を急いでいます。
(長南記者)「今月末での閉園を発表しているノースサファリサッポロです。開園直後なのですが、駐車場には10台ほどの車がとまっています」
こちらの親子は閉園する前に見ておきたかったといいます。
(来園者)「1回来たことがあって、よかったのでもう1回(来た)。(閉園は)もったいないというか結構楽しかったので」
客が続々と訪れているノースサファリサッポロ。
実は11日にある期限を迎えていました。
「補助金750万円返還」
ノースサファリサッポロの運営会社「サクセス観光」は、宿泊施設を整備するための事業再構築補助金として、2023年度に国から6000万円の交付を受けましたが、国は宿泊施設は市街化調整区域に無許可で建てたもので都市計画法違反にあたるとして、7月に補助金の交付取り消しと全額返還を命じました。
札幌市も国に連動し、2023年11月に750万円の補助金を交付しましたが、8月に交付決定を取り消し、9月11日を期限として全額返還を求めていました。
札幌市は、返金の有無について確認を急いでいます。
これに対しサクセス観光は、補助金で整備したトレーラーハウスは建築物ではないため法令違反にあたらないとして、国を相手取り、返還命令の取り消しを求める訴えを起こす方針です。
また、ノースサファリサッポロは9月末に閉園の予定ですが、動物の飼育状況について9月5日に市が確認し、いまもなお319頭が飼育されていることが判明しています。
園内に残る無許可で建てられた建築物は2025年5月時点で138棟となっています。
閉園まで19日。
解決すべき難題は依然として山積みのままです。