「タイムスリップした感じ」レトロ雑貨を集めたリサイクルショップが人気 魅力を取材 北海道
「古き良き時代」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。
北海道雨竜町にレトロな雑貨を集めたリサイクルショップがあります。
多くの人を引きつける店の魅力を取材しました。
蓄音機から流れるノイズ混じりの味わい深い音楽にー
手打ちのパチンコ台で現代っ子も大喜び!
見慣れないおもちゃに笑顔がこぼれます。
(林記者)「こちらは中学校の渡り廊下だった場所なんですが、ご覧ください、塩であるとかフィルムカメラであったり懐かしい看板がたくさん並んでいます」
空知の雨竜町にあるリサイクルショップ「レトロコミュニティ豆電球」です。
元中学校だった建物には懐かしさ溢れる世界が広がっています。
(滝川市から来た人)「50年とかもっと前かな。タイムスリップしたような感じで不思議な感覚ですかね。懐かしい。ものすごく懐かしい感じ」
(石狩市から来た人)「一周回ってかわいい。古いのがかわいいみたいな感覚があるみたいなので、親子とか3代で楽しめる。おばあちゃんのものを見せてもらったりとかそういう楽しみもあるので」
経営するのは宮口正道さんと妻の由己江さんです。
(宮口正道さん)「60年70年の品を中心に集めていたものですからね。1万点以上はあるんですけど、お客さんが無償で置いていく品物もあるので」
キーワードは「昭和レトロ」です。
現在ではほとんど見ることがない三輪トラックやブラウン管のテレビなど、骨董品がずらりと並びます。
ただ、宮口さんは2025年で78歳です。
後継者を探したところ、客の1人が店を受け継ぐことに決まりました。
(宮口正道さん)「ぜひやりたいと。雨竜町を盛り上げたいという気持ちが伝わってくるようになった」
(宮口由己江さん)「寂しさが大きいですね。人との関わりが楽しかった証拠なのかなって思うんですけど」
店名の「豆電球」に込めたのは、地元を照らす小さな明かりでありたいという願いです。
店は12月に手放しますが、宮口さんの思いはこれからも地域の灯であり続けます。