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【DNA不一致】駆除された子グマ2頭…20代男性かじるなどの行動なし 襲ったのは母グマ 羅臼岳

北海道・羅臼岳で2025年8月15日、駆除されたクマ3頭のうち母グマについて、DNA鑑定の結果、登山道で20代の男性を襲ったクマと同一個体であることが判明しました。

一方、駆除された子グマ2頭についてはDNAが一致しなかったことが分かりました。

羅臼岳では8月14日、友人と2人で入山した東京都の会社員・曽田圭亮さん(26)が、下山中に標高550メートル付近の登山道でクマに襲われました。

捜索していたハンターらは15日に、曽田さんが襲われた現場付近で親グマ(メス)1頭と子グマ2頭を発見し駆除。

クマのそばで曽田さんの遺体を発見しました。

北海道立総合研究機構が、駆除された3頭についてDNA鑑定を行った結果、曽田さんの衣服に付着したクマの体毛とだ液が、母グマの肝臓のDNAと一致。

道によりますと、子グマ2頭のDNAは一致せず、2頭は男性の衣服に体毛が残るような接触や、男性をかじるなどの行動はしていなかったということです。

結果をうけて道は、母クマが曽田さんを襲い死亡させたと断定しました。

曽田さんの死因は「全身多発外傷による失血」で、警察によりますと、遺体は顔と上半身に複数の傷があったほか、下半身の損傷が激しく性別が分からない状態だったということです。

道は羅臼岳登山道周辺に発出している「ヒグマ注意報」を9月13日まで継続し、引き続き注意を呼びかけるとしています。

08/19(火) 20:04

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