洋上・上空慰霊に元島民「むなしすぎる」平均年齢は90歳超え… 再開見通せない“北方墓参”
北方領土での墓参の再開が見通せない中、2026年7月末から洋上慰霊と航空機を使った上空慰霊が始まります。
同じ年度に2つの方式での慰霊は初めてですが、高齢化が進む元島民の思いは複雑です。
色丹島出身の元島民、得能宏さんです。
92歳になったいまも語り部として、子どもたちに北方領土について伝え続けています。
6月9日は根室市内の小学5年生に故郷への思いを語りました。
(色丹島出身 得能宏さん(92))「ビザなし交流もできないお墓参りもできない自由訪問もできない。いま北方四島に渡って交流を進めてきたチャンネルが機会がすべて失われて」
得能さんの故郷、北方領土への墓参はコロナ禍や日露関係の悪化をうけ2019年を最後に途絶えています。
(児童)「すごくかわいそうだなと思いました」
(児童)「じいちゃんです。歯舞群島に。早く返還してほしいなと思いました」
元島民らでつくる「千島連盟」と道は先週、2026年は洋上慰霊に加えてチャーター機による上空慰霊の実施を明らかにしました。
元島民の平均年齢が90歳を超える状況で、参加者の負担軽減のため2つの方式での慰霊となりますが元島民の思いは複雑です。
(色丹島出身 得能宏さん(92))「僕は洋上慰霊だけ、上空慰霊というのはね、むなしすぎるんですよ。考える時間も短いでしょう。なんとかしてもう1回僕は生きているうちに色丹島に行きたいなと思っているんですよ」
2026年の洋上慰霊は来月下旬から6回、上空慰霊は10月末から2回、実施される予定です。
今後の見通しについて政府は…
(木原官房長官)「政府としては、ロシア側に対し引き続き事業の再開を粘り強く求めていきたいと思います」
政府は円滑な実施に向けて必要な支援を行うとしていますが、北方領土での墓参の再開は見通せない状況です。
06/09(火) 19:31