「土地が確定できていない」札幌は難航…盛り上がる誘致合戦 約5万人分の署名も F2軍移転
千葉県鎌ケ谷市にある2軍本拠地を北海道内に移転する意向を発表しているファイターズ。
各地では署名活動や期成会を立ち上げるなど誘致合戦が繰り広げられています。
9月15日、北広島市のエスコンフィールドで西武と試合を行ったファイターズ。
勝利を収め、優勝に向け注目される中、もう1つ気になるのが2軍本拠地の移転です。
(期成会)「よろしくお願いいたします。署名は4万9916筆です」
16日に恵庭市の誘致期成会が原田市長に手渡したのは、2か月間で集めたおよそ5万人分の署名です。
2軍の本拠地移転を巡っては、千葉県鎌ケ谷市の施設の老朽化などの問題を解決するため、これまでに6つの都市が道内移転の候補に上げられています。
その内の恵庭市では、地元の商工会議所が期成会が立ち上げ、署名活動などを進めてきました。
(原田裕市長)「大変な驚くべき数の署名を集めていただいた。実現に向け精一杯努力していきたい」
市はファイターズ側との意見交換を進める中、期成会も鎌ヶ谷市の施設や3月にできたジャイアンツの2軍施設を視察し共有をしています。
(恵庭市日本ハムファイターズ新ファーム施設誘致期成会 土屋秀樹会長)「地域のみんなが応援している、誘致活動を応援しているということを市長には汲みとってもらって。恵庭に新ファーム施設を誘致できるように頑張ってほしい」
恵庭市に負けじと活動しているのが江別市です。
誘致のために作っていたのは、なんとオリジナルの応援歌です!
地元のファンクラブで副会長を務める佐藤さんがAIを活用し、自分自身で作ったそうです。
江別市では恵庭市と同じく誘致のための期成会が発足され、16日時点で2万5500人分の署名が集まるなど活発な活動が行われています。
期成会の一員でもある佐藤さん。
2軍が江別市に来て、マチが活性化することを願っています。
(江別ファイターズクラブ 佐藤誠一副会長)「きっかけがないとダメ。きっかけの1つとして音楽が身近。署名活動の時に後ろで音楽が流れるとスムーズにいくのかと」
2つの都市が官民で活動を進める中、札幌市にも新たな動きがー
(向山記者)「ランニングや散歩など地元の皆さんの憩いの場となっている南区の真駒内公園。この公園内にファイターズ2軍を誘致しようと動きが進められています」
札幌市南区の真駒内公園でも、8月から有志団体が誘致活動を始めました。
舵を切ったのは地元のゴルフ場を営む吉田さんです。
1軍の移転時も真駒内公園への誘致を目指していました。
今回も署名活動を進めていて、10月にも期成会を発足したいと考えています。
(真駒内公園招致期成会(仮) 吉田健一さん)「多分2度とこんなチャンスは来ないと思っているので、これをきっかけに南区・札幌市が大きく発展するきっかけになる」
一方で秋元市長はー
(秋元克広市長)「現時点ではなかなか提案できる状況の土地が確定できていない形ではあります」
誘致の向けて土地確保に難航しているようです。
その中、苫小牧市ではー
(金澤市長)「北海道日本ハムファイターズ誘致担当を10月1日から設置する予定です」
金澤市長は9月4日、10月1日から市のスポーツ都市推進課に2軍誘致の担当を配置し、本格的に活動することを明らかにしました。
ファイターズ2軍本拠地は2027年ごろ着工し、2030年に開業を目指しています。
果たして本拠地はどの都市に決まるのでしょうか。