違法建築問題で閉園予定の動物園 道順示す新たな看板設置を申請 市は設置許可も…補助金の返還要求
市街化調整区域での違法建築が問題となっている「ノースサファリサッポロ」の運営会社に対し、札幌市は2023年度に交付した補助金750万円の交付決定を8月22日付けで取り消し、全額返還するように文書で通知しました。
(鷲見記者)「ノースサファリにほど近い国道沿いに新たな看板が建設されています」
ノースサファリの運営会社・サクセス観光が新たに設置を進めているのは、道順などを示した看板です。
札幌市は申請を受けて、屋外広告物条例に基づき19日付けで設置の許可を出しました。
市によりますと、設置許可は閉園する9月末までだということです。
22日も多くの人が訪れているノースサファリを巡っては、国は2023年度に交付した6000万円の補助金について、都市計画法違反を理由に、7月23日付けで交付取り消しと全額返還を命じています。
(鷲見記者)「札幌市も補助金の返還を求める方針を固めました」
さらに札幌市も、2023年11月に交付した750万円の補助金について、22日付けで交付決定を取り消すことを決めました。
9月11日を期限として全額返還するように文書で通知したということです。
代理人の弁護士によりますと、サクセス観光は補助金で整備したトレーラーハウスは建築物ではないため法令違反にあたらないとして、国を相手取り、返還命令の取り消しを求める訴えを起こす方針です。
08/22(金) 16:07