自転車ができる対策は“ハンドサイン” 車道走行で感じる恐怖…車を追い越すときには?北海道
札幌の中心部でよく見られる青い矢印。
自転車の車道通行を促す矢羽根型路面表示です。
しかし、自転車で車道を走ることに危険を感じる人も多いのではないでしょうか。
自転車ができる対策を取材しました。
日差しが気持ち良い季節が訪れている札幌市内。
自転車で通勤や通学する人も多く見られますが…
(鷲見記者)「歩道を自転車がすり抜けています。歩行者が多いので見ていてひやひやします」
自転車は原則、車道の左側を走らなければなりませんが、実際には多くの自転車が歩道を走っています。
(呼びかけ)「自転車は車道の左側を走行することになっています」
この日、フードデリバリーの自転車が模擬走行していたのは、自転車の走行位置を示した「矢羽根型路面表示」です。
自転車に車道走行を促すために、札幌市は2019年から中心部で整備を進めていて、2025年3月までにおよそ21キロの整備が完了したということです。
(中央警察署交通第一課 工藤和也課長)「自転車は車道が原則です。歩道を走ることで歩行者と衝突するリスクも高まるので、原則通り車道を走っていただきたい」
しかし、実際に札幌中心部を自転車で走ってみると…
(鷲見記者)「横を車が通ると恐怖を感じます」
矢羽根型路面表示はあるものの、自転車が走行するためのスペースが確保されていない道路やー
(鷲見記者)「路上駐車をしている車を避けるため、車道側に出ないといけない。交通量も多くてかなり怖い」
自転車が走行する左側に路上駐車している車も多く、車道を走る自転車が危険にさらされているのが現状です。
自転車ができる対策はあるのでしょうか?
シェアサイクルの「ポロクル」では、ハンドサインの使用を呼びかけています。
(ポロクル 小林宗純さん)「駐停車している車を避けるために、右に膨らむときに使うサインがあります」
ハンドサインは、どのように行動したいかを相手に知らせる合図で、車を追い越してから左車線に戻る際などには、右手を90度曲げます。
さらに、斜め下に手を伸ばすと停止の合図となります。
(ポロクル 小林宗純さん)「自転車がどのような動きをするのか車からは分からないことが多いので、そこが分かることでお互い安心して走れると思う」
自動車と自転車、互いに思いやりを持った走行とハンドサインを活用することで、事故を防ぐことが大切です。