【速報】親と出頭…36歳の男を逮捕 遺体遺棄の依頼うけ別の男に指示か むかわ町死体遺棄事件

北海道むかわ町の山林で、札幌市の男性(55)の遺体が地中に埋められた状態で見つかった事件で、北海道警察は2025年10月10日、新たに苫小牧市の自称・自営業の男(36)を逮捕しました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは苫小牧市の自称・自営業の安田和輝容疑者・36歳です。
安田容疑者は2025年8月3日、すでに死体遺棄の疑いで逮捕・送検されている大上文彦容疑者・岡崎勇貴容疑者ら男3人とともに、むかわ町の山林に札幌市の西村隆行さん(55)の遺体を遺棄した疑いがもたれています。
警察は安田容疑者ら4人の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、安田容疑者は10月10日午後7時すぎ、白石警察署に親と出頭したということです。
警察は通信記録の分析などから、大上容疑者から西村さんの遺体の遺棄について依頼を受けた安田容疑者が、岡崎容疑者に指示し、もう1人の男に犯行を実行させたとみています。
「被害者がいない」傷害事件
札幌市白石区では2025年8月2日夜、大上文彦容疑者(49)が知人の西村隆行さんを刃物で切りつける事件が発生。
この事件では、札幌市白石区の路上で、大上容疑者と西村さんがトラブルになっていたことが分かっています。
西村さんは刃物で切り付けられた後、大上容疑者の車に乗せられ、現場からいなくなっていました。
大上容疑者は事件の約2週間後に傷害の疑いで逮捕されましたが、被害者の西村さんの安否がわからず、約2か月にわたり警察が行方を追っていました。
浮かび上がった「共犯者たち」
警察が防犯カメラの映像などから、車の移動ルートを調べたところ、大上容疑者が事件直後、札幌市から約75キロ離れたむかわ町内にいたことが判明。
その後、警察は西村さんの遺体を地中に埋めた死体遺棄の疑いで、大上容疑者のほか、岡崎勇貴容疑者ら男3人を逮捕していました。
また、トラブルの現場に居合わせた、大上容疑者と西村さんの共通の知人の男女2人が、事件現場の血痕を洗い流したほか、凶器の包丁を隠し、後日大上容疑者に渡したとして逮捕されています。
一連の事件の逮捕者は安田容疑者で6人目で、警察は捜査本部を設置し、事件の全容解明を進めています。