新たな移動手段として注目「電動キックボード」シェアサービス開始 事故や交通違反増加の懸念も
2024年、北海道美瑛町に導入された電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」が札幌市内でもサービスを開始しました。
都市部の新たな交通手段として定着するのか注目されています。
札幌中心部を颯爽と駆け抜けていく電動キックボード。
先週から始まったシェアリングサービス「LUUP」です。
(利用者)「新しいしおもしろそうだなと思って乗ってみました」
「LUUP」は、市内の駐輪場にとめてある電動キックボードや電動アシスト自転車をアプリを使っていつでも借りることができます。
(向山記者)「実際に借りるには専用のアプリを立ち上げ、この画面から電動キックボードの2次元コードを読み取ります。電源が入る仕組みになっています」
アプリ上で16歳以上であることを確認できる身分証明書を登録し、交通ルールのテストを全問正解することなどが条件です。
利用料金は基本料金50円で、1分ごとに15円が加算されます。
(向山記者)「ではさっそくLUUPで街中を走ってみたいと思います。行ってきます。気持ちいい!自転車のように漕がなくていいので楽ですね」
アクセルは右ハンドルについているレバーを押し、ブレーキは自転車のようにレバーを引くだけ。
誰でも簡単に使うことができます。
札幌駅西側のヨドバシカメラ前やココノススキノ前など、駐輪場は50か所。
市内中心部の広い範囲で利用できます。
年内にはさらに20か所ほど増設する予定で、エリアの拡大も検討しています。
電動キックボードは車やバイクの運転免許がなくても乗ることができます。
最高速度は20キロ。
原則、車道の左側を走らなくてはなりません。
手軽に利用できる一方で…
(向山記者)「車の車線を走るのは音が聞こえると怖いですね」
懸念は事故や交通違反の増加です。
電動キックボードを含む特定小型原動機付自転車の事故や交通違反は2024年、全国で4万1246件発生していて、1人が死亡、350人がけがをしました。
(利用者)「怖いですね。すすきの周辺は路駐している車が多いので、避けるのも大変だった」
警察も交通ルールの順守とヘルメットの着用などを呼びかけています。
(株式会社Luup 岡井大輝社長)「既存公共交通に加えて、短距離の移動が自由自在にできる。しっかり交通ルールを知っていただいた上で、それに順守する形で、そうでないとアカウントが凍結される可能性があるという意識でしっかり乗っていただきたいと考えております」
今シーズンの貸し出しは11月16日までを予定しています。
札幌の新たな移動手段として定着するのか。
利用者の交通ルールとマナーの周知が求められます。