電気料金過少請求が判明 職員が検針メーターの数値誤認 約120万円を追加徴収 札幌市円山動物園

札幌市円山動物園は2025年6月24日、動物園内にある売店などへの電気料金の過少請求が判明したと発表しました。
円山動物園によりますと、園内の電気料金は札幌市が一括で支払ったあと、売店などに対し各店舗に設置された電力メーターをもとに電気料金の実費分を請求しています。
2021年7月から、検針業務を担当していた職員が、五桁で表示されている検針メーターの数値を四桁と小数点以下だと判断して読み始め、2023年以降は検針業務を外部委託していましたが、2023年度に着任した後任の職員もメーターの読み方を誤認したまま、一桁少ない状態で電気料金を請求していたということです。
検針業務を委託していた業者は正しい五桁の数字を報告していましたが、後任の職員は前任者の計算が正しいと誤認して数字を一桁落としていました。
読み間違いが始まった2021年7月は、新型コロナウイルスの影響で休園期間中で、職員は休園しているにもかかわらず請求する電気料金が高いと感じたため、数字を一桁落として読み始めたと説明しているということです。
2025年4月の人事異動で着任した職員が、検針業者から提出された検針メーターの値と過去の請求値に一桁の差があることを疑問に思い、電力メーターの読み方を確認したことで約4年にわたり読み誤っていたことが判明しました。
園内には複数の売店などがありますが、読み誤っていたのはアナログのメーターが設置されている3店舗のみで、正確な記録が残っている2023年5月分から2025年3月分までを、各店舗に追加徴収します。
徴収額は、店舗ごとにそれぞれ約70万円、約45万円、約2万5000円です。
円山動物園では、メーター検針値と明細書の数値をダブルチェックするなど、再発防止に努めるとしています。
06/26(木) 19:43