大気の状態が不安定に 竜巻リスクも…どう対応? 残暑続くため北海道も引き続き備えを
北海道内はこの週末も大気が非常に不安定な状態となりました。
こうしたなか特に注意が必要なのが竜巻です。
静岡県では9月、竜巻に巻き込まれ1人が亡くなっていますが、どのような対策が必要なのでしょうか。
9月5日、茨城県日立市で撮影された目を疑う光景。
竜巻のような大きな渦が駅前に出現しました。
よく見ると…
車が浮き上がり宙を舞っています。
静岡県牧之原市でも、台風15号の通過に伴い、竜巻などの激しい突風が発生しました。
倒れたトレーラーの近くにあるコンビニはー
(撮影者)「えぇ、どうやったらこれ飛ぶ!?」
静岡県吉田町では竜巻に巻き込まれた車が横転し、50代の男性が死亡しました。
道内でも13日夜、小樽を含む後志地方に竜巻注意情報が発表されました。
道北の羽幌町では11日午前9時ごろ、日本海に竜巻とみられるものが発生。
濃いグレーの雲の底から海上に向けて漏斗状の雲が伸びていて、海水が巻き上げられている様子がわかります。
2025年はなぜ大気が非常に不安定な日が多く、竜巻や突風の危険が高まっているのでしょうか。
(一木玲美気象予報士)「地表面と上空高いところの気温、これの温度差によって大気の状態が不安定というふうになるので、ことしは地表面、すごく熱くて。熱い空気が残っている中に上空は今度、冬に向かって冷たい空気が入りやすい状況。さらにこのあと9月・10月、注意が必要となってきます」
13日は札幌でも大気が非常に不安定で強い風や雨となり、街路樹が倒れるなどの被害が出ました。
竜巻に対してどのような備えや対策が必要なのでしょうか。
(一木玲美気象予報士)「まずはすぐに安全な建物の中に入っていただくというのが第一です。そして壁や窓から離れること。部屋の中でもなるべく中心部。さらに2階ではなく低層の1階に避難していただくというのが大切です」
竜巻が発生しやすい季節を迎え、2025年はまだ残暑が続いているため、道内でも特に竜巻に対する備えや注意が必要です。