北海道で弁当による食中毒相次ぐ 帯広で客21人からノロウイルス 厚岸で12人からウェルシュ菌検出

北海道帯広保健所は、飲食店で調理された弁当を食べた客21人がノロウイルスによる食中毒になったと発表しました。
食中毒が発生したのは、帯広市の「旬彩お届けお弁当けやき」です。
2025年10月3日、弁当を食べた家族など5団体34人のうち、21人が翌日から体調を訴え、そのうち15人が病院を受診しました。
受診した人や飲食店の従業員の便からはノロウイルスが検出されたということです。
入院した人はなく、症状は下痢や嘔吐、発熱などで、現在は回復傾向です。
食べた弁当は、「和風オードブル」、「洋風オードブル」、「箱詰二段はるにれ」で3メニューに共通する料理はありませんでした。
保健所の調査では、調理していた7人のうち、ノロウイルスが検出された1人が「体調不良のまま責任感で作業してしまった」という趣旨の話をしているということです。
店は10月9日から営業を自粛していて、保健所は清掃や消毒、調理従業者への教育を実施するなど、公衆衛生上の必要な措置を講じたとして営業停止命令は行わないとしています。
また厚岸町の事業所では10月2日、釧路市の飲食店「しげよし わやだ」から配達された弁当を食べた29人のうち13人が、下痢や腹痛など食中毒の症状を訴えました。
検査の結果、そのうち10人と調理従事者の2人からウエルシュ菌が検出されたということです。
ウエルシュ菌は、自然界にも存在しますが、高温や冷蔵の徹底を怠ると、増殖し発症するということです。
釧路保健所は、店から50キロほど離れた厚岸町の事業所に配達中に、増殖した可能性があるとみています。
店は保健所から10月10日から2日間の営業停止を命令されました。
保健所は、体調確認や料理の温度管理、手洗いなどを徹底してほしいと注意を呼びかけています。
10/10(金) 19:52