物価高に市民から悲鳴「馬車馬のように働く」初の女性総裁誕生に期待 北方墓参再開を望む声も
決選投票の末、自民党の新総裁に選ばれたのは高市早苗・前経済安保担当相でした。
初の女性総裁誕生に沸く自民党ですが、北海道民が期待することとはー
マチの声を取材しました。
大勢の報道陣でごった返す自民党本部。
道内選出の議員らも続々と集まる中、現れたのは―
(青柳記者)「投票開始10分前です。高市さんが到着しました」
総裁選に出馬した5人の候補者の中で「本命」の1人と目された、高市早苗・前経済安保担当相です。
1回目では決まらず、決選投票では小泉進次郎農水相と一騎打ちに。
結果はー
「高市早苗くん185票、小泉進次郎くん156票。高市早苗くんをもって当選者と決しました」
29票差で自民党初の女性総裁に選ばれました。
(高市早苗総裁)「馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
「号外です。自民党総裁に高市さんです」
札幌では号外が配られ、道民は「女性総裁」への期待感を示していました。
(札幌市民)「やはりこれからの社会、女性も中心となっていきいきと活躍できるようにお願いしたい」
(札幌市民)「今までずっとなかったのが壁を破った。ジェンダー関係ないような社会が進んでいって活性化して」
支持を表明し、一票を投じた道内選出議員はー
(高橋はるみ議員)「良かったですね。本人が一番頑張った。目がくぼんでたでしょ?高市先生、努力が実って、支えて応援できてよかった」
(中村裕之議員)「党員の支持が非常に高くて、北海道でも1番だったが、高市新総裁に期待する党員の声が反映された結果だと思う」
決選投票では小泉議員に投票したというこの人からはこんな注文がー
(鈴木宗男議員)「初めての女性総理誕生ということで話題もあるし、女性の強みである優しさや思いやりなどが発揮されれば国民の理解を得られると思う」
一方、立憲民主党の道連代表はー
(勝部賢志道連代表)「政治空白をうんだなかで私たちが求めてきた物価高対策や国民・道民が困っている課題に寄り添った政治を進めるべく取り組んでもらいたい」
多くの要望が寄せられる中、高市新総裁はさっそく経済対策を進めると表明。
(高市早苗総裁)「なんとしても物価高対策、ここに力を注ぎたいと思っています」
止まらない物価高に市民からは悲鳴にも似た声が聞かれました。
(マチの人)「税金値下げでお願いします。厳しいですよとっても本当に。自動販売機でジュース、お茶買えません。ぜひとも叶えてほしいです」
(マチの人)「食品には消費税ゼロにすべきです。食品10パーセントは高いでしょ。僕の知り合いでも生活が苦しくてカップ麺1つで1日過ごしている人がいました。期限を決めてゼロにしてほしい」
一方、こちらの倉庫に保管されていたのは出荷を待つ新米。
国の政策に翻弄され続けているのがコメ農家です。
当麻町で農業を営む舟山賢治さんは価格の安定を求めていました。
(舟山賢治さん)「皆さんがコメを安定的に手に入れられる価格、そして私たちが再生産できるような価格で、落ち着いて生産できるような仕組みを作っていただきたい」
高市総裁は、小池百合子氏から内閣府特命担当相を引き継いだ2006年に、根室市の納沙布岬から北方領土を視察していました。
元島民の角鹿泰司さんは、一刻も早い北方墓参の再開を要望します。
(角鹿泰司さん)「元島民が生きている、いま4900人くらいいるのかな。そういう人たちが島に行って本当の墓参をしたいということが一番先決じゃないですか。みんながそう言いますよ。誰に聞いても」
「馬車馬のように働く」と意気込んだ高市新総裁。
課題を解決し、安定して政権を運営できるのか。
その手腕が注目されます。