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進学・就職...別れと旅立ちに密着 舞台は新千歳空港 感謝の思い胸にそれぞれの夢へ 北海道

【動画】~旅立ちの春2025~新千歳空港で繰り広げられる“別れのドラマ” 夢に向かって羽ばたく人たち 北海道

春を迎え、新天地へ旅立つ人たち。

新千歳空港ではそれぞれの思いを胸に別れのドラマが繰り広げられました。

(子どもたち)「ばいばーい!」

夢に向かってはばたく人たちにカメラが密着しました。

“最高の彼女”との別れ… バスケットボールの強豪校に進学

3月、新千歳空港の出発ロビーに、なにやらにぎやかな一団が…

(影井大己さん)「山形の高校に行きます」

(記者)「バスケ?」

(影井大己さん)「はい、バスケです」

影井大己さん15歳。

バスケットボールの強豪校に進学するため、山形県へと旅立ちます。

(影井大己さん)「不安もあるけど、それよりも楽しみの方が大きいです」

小学生から9年間、バスケットボールに打ち込んできた大己さん。

陰ながら応援している人がいます。

交際している金田磨栞さんです。

(金田磨栞さん)「おさるさんと呼んでいるので、おさるさんのお守りにしました」

(記者)「手作り?」

(金田磨栞さん)「頑張った、まじで頑張った」

(記者)「どのような思いを込めて?」

(金田磨栞さん)「好きだよって」

(影井大己さん)「最高の彼女です」

友人との別れのときもお守りは握りしめたまま。

別れが迫り、悲しむ磨栞さんを明るく励まします。

(友人たち)「じゃあね!頑張れよ!愛してるぞ!またお盆に会おうね!全国とれよ!」

“20年間実家暮らし”息子との別れに涙する母「いつでも帰ってきて大丈夫。精一杯頑張って」

空港で寄り添って歩く、親子を見つけました。

旭川市の平間孝輔さん20歳。

新しいスーツを身にまとい、愛知県へ向かいます。

(平間孝輔さん)「車のテストエンジニアみたいな会社です」

(孝輔さんの母親)「きのう千歳まで来て、きょう見送るために休みをとって。家から出たことがなく、今回初めてなので、ちょっと心配です」

両親と姉の4人家族。

専門学校まで20年間、ずっと実家で暮らしてきました。

(孝輔さんの母親)「何とか送り出して」

(平間孝輔さん)「泣かないで」

(孝輔さんの母親)「むちゃくちゃ寂しいです」

涙ぐむ母の姿を見て、感謝の言葉をかけます。

(平間孝輔さん)「20年間育ててくれてありがとうございました。これからはちゃんと自立して頑張っていくので心配しないでください」

ずっとそばで支えてきた母との記念撮影。

独り立ちをする孝輔さんの姿を最後まで見つめます。

(孝輔さんの母親)「大丈夫です。やっぱり寂しいですね。いつでも帰ってきて大丈夫なので、とりあえず精一杯頑張ってきてください」

「神戸でビッグになります」大きな夢を抱き大学進学

(吉岡瑞生さん)「どさんこワイドなの!もっとちゃんとすればよかった。ウソでしょ!?ヤバイヤバイ」

神戸の大学に進学する千歳市の吉岡瑞生さん。

(吉岡瑞生さん)「英語です。グローバル系です。留学するんですよ」

(記者)「どちらに?」

(吉岡瑞生さん)「ドイツかニューヨークです」

(記者)「迷っているんですね?」

(吉岡瑞生さん)「夢はでっかく」

(記者)「将来の夢は?」

(吉岡瑞生さん)「起業家になりたいです。あと人気キャバ嬢」

大きな夢を抱きながら、友人に別れを告げます。

(吉岡瑞生さん)「神戸でビッグになります」

(友人たち)「いってらっしゃい!」

思い出詰まった「モノ」と共に旅立つ人も…

空港の中には、大きな荷物を抱えた人もー

(記者)「これは一体?」

(小川靖史さん)「中にはダイソンの空気清浄機と服がいっぱい入っています。せっかくだから服も入れたらキャリーケースの代わりになるかなと思って」

(記者)「ムーミン?」

(本多史佳さん)「そうです。かわいくてつけてきました。一緒に住みます。一緒に寝ようかなと思います」

思い出がつまったぬいぐるみと一緒に旅立っていきました。

直筆の手紙に「涙腺ボロボロ」大親友との別れ

この春大学を卒業した札幌市の田中莉々奈さんは、就職のため東京へ。

(田中莉々奈さん)「空調系の仕事ですね。最初はホテル暮らしなんですけど、社宅に入ったときに料理できるか掃除できるかが不安です」

見送るのは大親友の美咲さんとすずりさん。

2人の手には、莉々奈さんからの手紙がありました。

(田中莉々奈さん)「一緒に出会った生い立ちから思い出を語りました」

(すずりさん)「もう涙腺ボロボロでした」

(美咲さん)「いっぱい遊んだのでそのことも書いていて、懐かしいなと思って悲しくなりました」

3人は4月から別々の道に歩み始めます。

(田中莉々奈さん)「いい友達もったよ。当たり前すぎてわけわからない。これがいないってなると、失って気付く大切さかも」

(美咲さんとすずりさん)「みんなで笑って終わりのつもりだったんですけど、ちょっと思ったより悲しかったです」

(美咲さん)「ばらばらなので悲しいです」

(すずりさん)「頑張ります」

(美咲さん)「かなしい」

航空自衛隊パイロットを目指す息子 男手ひとつで支えた父親

夢をかなえるために山口県へ向かうのは、伊藤翔冴さん18歳。

(伊藤翔冴さん)「航空自衛隊に入りに。小さいころから航空祭とか行って目にしていたので憧れがあって。夢に近づけたなという実感で頑張りたいと思っています。いずれ北海道には戻ってきたいなと考えています。知っている空が飛べると嬉しいです」

目指すのは航空自衛隊のパイロット。

(伊藤翔冴さん)「ぜんぜん泣く予定なかったのに。やめてや」

ともに別れを惜しむのは、父親の崇雄さんです。

(翔冴さんの父・崇雄さん)「本人の夢が一つ突き進むということで、最大限応援したいなと」

崇雄さんは3年前から男手ひとつで翔冴さんを支えてきました。

(翔冴さんの父・崇雄さん)「子どもには迷惑かけた部分もあったので、二人三脚で頑張れて、最後は後押しできたのはすごくよかったかなと思います」

崇雄さんに背中を押され、新天地へ向かう翔冴さん。

長かった髪はパイロットになるためバッサリ。

別れの先にある新たな未来。

感謝の思いを胸にそれぞれの夢に向かって歩み始めます。

04/19(土) 19:03

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