立ち並ぶホテルで地価上昇!住民からは「いいことない」札幌中心部で17.3%を記録…北海道のいま
土地取引の目安となる北海道内の基準地価が発表され、インバウンドに人気の富良野やラピダスで沸く千歳に並び、札幌市の中心部が上位に入りました。
その理由とはー
(林記者)「このエリアがもっとも札幌市内で地価の上昇率が高いエリアだったんです」
地下鉄「中島公園駅」がある札幌市中央区南9条西3丁目です。
札幌の商業地で上昇率が最も高い17.3%を記録しました。
確かに「駅チカ」かつ自然が豊かな魅力的な土地ですが、なぜこの場所が1位となったのでしょうか。
周りにはホテル、ここにもホテル、あそこにも!さらにホテル、ホテル、ホテル!
地価上昇の理由は、立ち並ぶ「ホテル」です。
観光客の需要が高く、キャリーケースを持った人が目立ちます。
(札幌市民)「観光客が多いと思いますね。僕は40~50年くらい見ていますが多いと思う」
(札幌市民)「すすきのとかここら辺だと本当に外国人が多いと思います。新しい建物が増えていたら、変わったんだみたいな」
さらには、2027年2月末で閉館し、建て替え予定の「札幌パークホテル」の跡地に、大規模な国際会議などが開催できる「MICE」が建設予定です。
ただ、近くに住む人からはこんな心配も聞かれました。
(札幌市民)「税金が上がるということが一番でしょうね。住んでいる人間にとってはそんなにいいことではないのかな」
一方、インバウンドの影響を受け全国1位の地価上昇率だったのが、富良野市北の峰町地区。
(佐野カメラマン)「この地区では海外の投資家による土地を買う動きが続いています」
周辺には外国語で書かれた看板が目立ちます。
スキー場が近く、宿泊施設などの開発が進むリゾート地で、インバウンドの需要が高まっています。
ただ、急激な変化に住民からは困惑の声も。
(富良野市民)「ここは香港の人。隣の隣の家もいまは民泊。びっくりしていますよ。本当にね、こんな田舎の」
次世代半導体の製造を目指す「ラピダス」で沸く千歳市末広2丁目が、商業地で道内1位となりました。
(千歳市民)「地価が上昇していたとしても、やっぱり子育てしやすい、子どもにやさしい環境で、遊び場とか充実しているマチづくりになってほしいと思います」
専門家は、建築費高騰などで地価上昇の伸びは鈍化傾向にある一方、特定のエリアでは堅調に推移したとみています。
(北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事)「観光や半導体関係、物流や移住など具体的な需要がある地域では上昇が続いている傾向があるのかなと思います」
ホテル建設にインバウンド、さらにはラピダス効果。
道内の「いま」が地価にはっきりとあらわれていました。
