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違法建築判明の豊平峡温泉 市と施設で主張食い違い ポイントは“スポーツ施設の有無” 札幌

札幌市南区の豊平峡温泉が「違法建築」に該当するとして、3年前から市から指導を受けている件で、温泉側は「ことしになってから把握した」と主張しています。

人気の温泉施設で何が起きていたのでしょうか。

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この本格的なインドカレーを提供している温泉といえばー

札幌市南区定山渓にある豊平峡温泉です。

源泉100パーセントかけ流しで、道内だけではなく海外からも人気の高い温泉施設。

いまある問題が持ち上がっています。

(森永記者)「豊平峡温泉は市街化調整区域にあり、違法建築物として市から指導を受けていることがわかりました」

札幌市では無秩序な市街化を防ぐために「市街化調整区域」を設けていて、そのエリアでは原則、建物の建築を禁止しています。

市によりますと 豊平峡温泉もこの区域の違法建築に該当するとして、2022年と2025年のあわせて2回指導したということです。

豊平峡温泉の建物ができたのはいまから50年以上前の1966年。

豊平峡ダム建設の作業員の事務所として建てられました。

その後、所有権がいまの運営会社に変わり、1991年にゲートボール場とスキー場に付属する公衆浴場として例外的に開発許可を受けました。

しかし、2025年5月。

(豊平峡温泉の担当者)「スポーツ施設がなく温泉施設のみとなっているので違法建築に該当すると札幌市から指導を受けた」

温泉側によりますと、市から2025年5月に「浴場施設のみ」では違法建築に該当すると指導があり、そこで初めて違法性を把握したということですが、スポーツ施設がなくなった少なくとも10年ほど前から違法な状態が続いていたといいます。

市に「観光資源の施設」として許可されれば、市街化調整区域でも開発は認められるということで、温泉側はSTVの取材に対して、「札幌市と協議しながら施設を存続させるための手続きを進めてまいります」とコメントしています。

10/01(水) 16:19

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