ファンの思いから復活!JR遠軽駅の「立ち食いそば」列車を眺めながら味わう…懐かしい味 北海道
今週は「わが町の寄り道スポット」と題して、北海道内各地の思わず足を運びたくなるスポットを紹介します。
きょうは、ファンの思いから復活を遂げたJR遠軽駅の立ち食いそばです。
(店長 渡部みゆきさん)「2種類のせお待たせしました」
昔ながらの黒いつゆに太い麺が絡んだソバ。
名物の半熟卵からはとろっとろの黄身があふれだします。
その味はー
(岡嶋カメラマン)「あまじょっぱいつゆと太麺の田舎ソバの相性がぴったりで、懐かしい味がします」
このソバが食べられるのはー
道内で唯一、スイッチバックする電車が見られるJR遠軽駅のすぐ隣にある『北一そば』です。
(札幌から来た人)「おいしゅうございます。立ち食いで食べるのがおつ。このおそばを食べるために遠軽に来ました」
このソバ店にファンが集まるのにはこんな理由がありました。
1942年に開業した北一そば。
60年以上店を切り盛りしていた店主が亡くなり、2019年に閉店しました。
しかし、町民や旅行客に愛されていた店をなくしてはいけないと、いまのオーナーがクラウドファンディングを実施し、100万円以上を集めて2025年4月に復活開店したのです。
(店長 渡部みゆきさん)「汽車に乗る前に時間がないけどちょっと食べたいという人はすごく少なくて、復活したと知って車で来るお客さんが8割以上」
1932年に建てられた今の遠軽駅は、当時の梁などがそのまま残っていて、そのたたずまいはまるで映画のセットのよう。
観光列車「クルーズトレイン」が停車することもあり、列車のファンにとってはソバと合わせて楽しむことができます。
(訪れた人たち)「めちゃくちゃおいしいです」
古き良き雰囲気の中で新たな歴史を刻み始めた遠軽町の駅そば。
お盆休みはソバを懐かしむ帰省客で賑わいそうです。
08/14(木) 20:12