「2人が死亡した結果は重大」被告の男に懲役30年求刑 弁護側は無罪主張 北広島・放火殺人
3年前、北海道北広島市の生活困窮者向けのアパートで2人が死亡した放火殺人事件の裁判員裁判で、検察は男に懲役30年を求刑しました。
殺人と放火の罪に問われているのは、荻野正美被告70歳です。
起訴状などによりますと、荻野被告は2022年9月、北広島市の生活困窮者向けのアパートの自室に火をつけ、管理人の男性と入居していた女性を死亡させた罪に問われています。
検察は、「精神疾患の影響はあったものの最終的な意思決定の自由は残っていた」「2人が死亡した結果は重大で社会として許容できない」と指摘し、荻野被告に懲役30年を求刑しました。
これに対し弁護側は、「犯行当時、幻覚・妄想などの激しい症状の圧倒的影響により心神喪失状態だった」として無罪を主張しました。
裁判は9月10日に結審し、判決は9月17日に言い渡されます。
09/10(水) 17:31