買うと高価なクマスプレー 気軽なレンタルで身を守る 猟銃の音が鳴るものも…対策グッズの売上は倍に
9月になり本格的な秋の行楽シーズンを迎えようとしています。
山菜採りなどで山に入る場合に注意しなければいけないのが、クマとの遭遇です。
身を守るためにはどのような準備が必要なのでしょうか。
(長南記者)「買うと1万円を超えるクマ撃退スプレーですが、こちらの店舗では気軽にレンタルできます」
札幌市北区のリサイクルショップです。
2025年4月から始めたのは、クマ対策グッズの定番・クマスプレーのレンタル。
買うとなると1本1万円を超えるものが多いクマスプレーですが、こちらの店では1泊2日から1000円でレンタルすることが可能です。
貸出数は4月からの5か月間ですでに300件。
使用した場合の費用は2万円かかりますが、レンタルという手軽さが反響を呼んでいるといいます。
(なんでもリサイクルビッグバン釣具館札幌北32条店 山口茜さん)「備えがあるということを知らない人もいて、クマスプレーを買うと非常に高価ですので、ハードルを下げて備えてもらえたらと始めました」
道内では2025年、クマに関する警察への通報件数は8月末時点で2689件と、過去10年間で最多のペースになっています。
さらには悲惨な事故も相次いでいます。
8月、羅臼岳の登山道で26歳の男性がクマに襲われ死亡。
その後の調査で男性のクマスプレーの所持は確認されませんでした。
こちらはクマスプレーの使い方を紹介した映像です。
有効な射程距離で噴射するなど、正しく使用することも重要です。
対策グッズはほかにもー
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長)「こちらがクマ対策グッズのコーナーになります」
この店のクマ対策グッズの売り上げは2024年と比べ倍に。
なかでも人気なのはー
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長)「使うときは鳴るんですけど、山に行くまでの移動のときにうるさく音が鳴らないストッパーが付いている鈴が売れている」
クマに特化したこんな製品もー
猟銃や爆竹などの電子音でクマを近づけない効果が期待できます。
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長)「役に立つ商品を取り揃えて客のレジャーや安全のために役立ててもらえれば」
クマから身を守るために、山に入る時には万全の対策が必要です。
【クマスプレーの正しい使い方】
・クマが射程距離に入るまで待つ(目安は5メートル以内)
・目と鼻を狙う
・出なくなるまで噴射を続ける
いざというときに慌てないように事前に使い方を予習しておくことが重要です。