1日で景色が様変わり 飛び石連休+冷たい雨雪…人気は“近場” 科学館や温泉賑わう 北海道
一面、薄っすらと雪が積もった午前6時ごろの北海道帯広市です。
朝から湿った雪が降り、帯広の桜の名所・緑ヶ丘公園の桜も雪に覆われました。
これは4月28日の帯広市内の映像です。
青空が広がり、最高気温も14.7℃と春らしい陽気でしたが…
一転、29日は雪に加えて正午の気温が2℃と寒い1日になりました。
道東を中心に雪が降り、午後5時までの24時間の降雪量は、上士幌町のぬかびら源泉郷で13センチ、帯広空港で11センチなどとなっています。
そして、こちらは十勝の中札内村で28日に撮影された写真です。
日差しが照り付け、春らしい青空が広がっていますが…
一夜明け、29日は一面真っ白になりました。
(撮影した人)「10センチくらいはずっと積もったまま。ようやく春が近づいてきたのにまた冬に戻ったような感じ」
撮影した男性が飼っている犬は、季節外れの雪にこの様子です。
(撮影した人)「やはり雪が降るとご機嫌で、雪が積もっていたのでいつも以上にはしゃいでいた感じですね」
トンネルを越えると雪景色です。
札幌と後志の喜茂別町を結ぶ中山峠でも、朝から湿った雪に見舞われました。
(藤得記者)「中山峠です。風にのる雪が顔に当たって非常に冷たいです」
記者の頭やマイクにも雪が…手もかじかみます。
道の駅の駐車場では「成田」や「横浜」など本州ナンバーの車も見られましたが、なかには夏タイヤの車もあり、ドライバーは路面状況を気にかけていました。
(札幌から来た人)「夏タイヤです。大丈夫かなと思って、きのういろいろ見たりして路温が4℃ぐらいあったので大丈夫かなと思って」
(関西から来た人)「さすがにゴールデンウイークはないだろうと思っていたんですけれども(雪が)降りましたね」
30日午後6時までの24時間の降雪量は、オホーツク海側の平地で10センチ前後と予想されています。
冷たい雨が降る札幌ではこんな影響も…
建物の入り口付近から長い列が続きました。
(百瀬記者)「午前9時半の開館と同時に多くの家族連れが館内に入っていきます」
天候に左右されず楽しむことができる、厚別区の札幌市青少年科学館です。
ゴールデンウイーク前半の2日間で4000人が訪れました。
子どもたちに大人気の施設とあって、一部のイベントはすでに予約でいっぱいだということです。
特に冷たい雨が降る29日は1日でおよそ3700人が来場しました。
(来場者)「たまたま外が雨だったので、室内で体力を使えるところと思って、そういえばまだ来ていなかったなと思って」
(来場者)「きょう1日だけの休みだったので、すぐ来られる場所でここにしました。いつもの土日プラスみたいな感じです」
そして冷えた体を温めるのがー
4月24日に札幌の奥座敷「定山渓温泉」にオープンした温泉です。
日帰り入浴を基本に、飲食や宿泊もできる定山渓の新たなランドマークです。
さっそく近郊から客が訪れていました。
(利用客)「非日常的で楽しいです。近場の観光スポットって意外と行かないので、そういうところに行く機会にはなるかなって」
(利用客)「近場で過ごそうかなってことしは思っています。遠出という感じではなく」
(第一寶亭留 大島彩乃さん)「もう少し気軽に地元の方が休日、いつもと違う過ごし方をできるような場所をということでつくりました」
季節外れの寒さと雪に見舞われた29日の道内。
飛び石の休日に悪天候も重なり、近場で過ごす1日となったようです。