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少なくともクマ2頭が別行動「50年住んでクマのことなんてなかった」脅威にさらされる福島町

7月10日午後10時半ごろに、北海道福島町の住宅街で撮影された映像です。

庭で物音を聞いた住民がライトを向けると…

(撮影者)「なんで動かないんだろう」

クマが居座っていました。

10分ほど動かずにその場にとどまっていたといいます。

クマが現れたのは町内の月崎地区です。

この映像のおよそ3時間前には…

50メートルも離れていない草地を移動するクマの様子が撮影されていました。

この2日後、新聞配達中の佐藤研樹さん52歳がクマに襲われ死亡。

のどかなマチはここからクマの脅威にさらされていきます。

(北本アナウンサー)「スーパーの一角の物置できょうもごみが荒らされ、あたりに散乱しています」

三岳地区にあるスーパーマーケットでは14日午後11時半ごろ、パトロール中の警察官がごみ置き場が荒らされているのを発見しました。

この場所では14日朝にもクマによってごみ置き場のドアが壊されるなどの被害があり、店は安全のために午後6時以降の営業を取りやめています。

専門家の調査によると、町内に出没しているクマは少なくとも2頭いて、それぞれ別々に行動しているということです。

(呼びかけ)「ごみはクマを呼び寄せる原因になるので回収日に出してください」

町や警察は市街地にクマを寄せ付けないように、ごみ出しのルールを徹底するよう呼びかけています。

捕獲や駆除のめどが立たない中、住民の不安は高まる一方です。

(町民)「草をとりたい、花が終わったのとか。もし草をとっている時に後ろに来たら怖いから我慢して草取りをやらない。50年くらい住んでいるがクマのことなんてなかった」

(記者)「いつもこの時間に散歩を?」

(町民)「朝と昼と晩と3回イヌの散歩をしていたけど、今は朝と夕方だけ、なるべく人通りの多いところを」

小学校では15日も保護者が付き添って登校していました。

(保護者)「あずましくないですよね。子どもたちも外で遊べないし、生活に支障が出ている」

(福島小学校 長浦紀華校長)「現段階では今週いっぱい、金曜日までの段階でクマが捕獲されないなら夏休み前までも続けていきたい」

連日住宅街で出没を繰り返すクマ。

警察は、行動が活発になる夜間は不要不急の外出は控えるよう住民に呼びかけています。

これまでに北海道福島町で確認されているクマの痕跡や目撃情報です。

7月12日午前3時ごろ、新聞配達中の佐藤研樹さんがクマに襲われ亡くなりました。

目撃などが相次いでいますが、14日午前8時ごろ、スーパーマーケットの店長がごみ置き場がクマに荒らされているのを発見しました。

14日午後11時半ごろ、パトロール中の警察官が再びごみ置き場が荒らされているのを発見しました。

15日午前4時ごろ、福島町三岳の町道で報道関係者が停車中の車内から道路を横断するクマ1頭を目撃しました。

そしてさきほど、福島町三岳地区の建設会社のごみ箱が荒らされているのが発見されました。

警察は引き続き警戒を強めています。

07/16(水) 07:25

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