駐輪禁止区域の自転車をリサイクル 修理して再販売する店も人気 札幌市内の放置自転車は改善傾向
札幌市中心部では4月21日から放置自転車の撤去作業が始まりました。
運ばれた自転車はその後、市が2か月ほど保管しますが、受け取り期限を過ぎた場合どうなるのでしょうか。
(阿部記者)「トラックの上に続々と自転車が載せられていきます」
札幌市中心部で21日から始まったのが、禁止区域に止められた自転車の撤去作業です。
中心部に放置された自転車の多くは「即時撤去」の対象です。
21日の1日で64台が撤去されました。
(札幌市自転車対策担当課 坂本新太郎課長)「(放置自転車は)だいぶ減ってきている印象はあります。市民のみなさんに(ルールが)浸透してきたという所があると思います」
これまで札幌市中心部では禁止区域への自転車の駐輪が問題となっていて、2015年には過去最大の8972台の放置自転車が見つかりました。
その後、市では対策を進め、現在は中心部のほとんどが放置禁止区域となっています。
並行して進めてきたのが自転車駐輪場の整備。
およそ7900台分が確保され、放置台数も2024年は453台にまで減少しています。
(札幌市自転車対策担当課 坂本新太郎課長)「ベビーカーや車いすの通行の支障になる場合もあるので、公共の駐輪場を利用してもらうようお願いします」
進む放置自動車への対策。
撤去された場合、自動車はどこに行くのでしょうか?
(向山記者)「こちらの店で販売されているのはもともと放置自転車だったものです。そこから整備をし直して販売しています」
札幌市西区の自転車販売店です。
ここでは札幌市からの競売で入手した放置自転車を修理し販売しています。
市によると自転車は撤収後、保管所に置かれます。
3000円払うことで引き取ることが出来ますが、2ヶ月の保存期間が過ぎた場合、処分されたり競売にかけられるということです。
(ホープ再生自転車販売 斎藤博之代表)「(販売しているのは)8割から9割くらいは放置自転車になります。焼却処分されるのをもう一度よみがえらせる。自転車も喜んでいるのはないかと思ってやっています」
販売されているものは全て盗難車かどうか確認済み。
安全にまた乗ってもらえるように部品も新品の物に取り替えています。
(利用客)「どうせゴミになる、捨てるならリサイクルして使ったほうが自転車も幸せ」
春の訪れとともに現れる放置自転車。
ルールやマナーを守り1人1人が管理をしましょう。