「土地を売ってくれと…」風力発電計画に住民反発 ワインのまち・余市町 農業被害など懸念
ワインのまち、北海道余市町などで関西電力による風力発電の建設計画が浮上しています。
ブドウ農家などは、農業被害の懸念があるとして建設反対を訴えています。
余市町にワイナリーを構えている平川敦雄さんです。
原料のブドウなどをおよそ21ヘクタールの畑で栽培しています。
ところが、近くに風力発電の鉄塔が立つ計画が浮上しました。
(平川敦雄代表)「鉄塔(の建設予定地)はこの送電線の隣の隣の畑なんですが、去年こちらのゾーンは鳥の被害を相当受けました。渡り鳥たちが醸造のブドウをたくさん食べてしまった。道路沿い、電線沿いというのはたくさんの食害を受けました」
送電線に止まった野鳥による食害を懸念しています。
先週末、余市町で開かれた風力発電の説明会。
多くの町民を前に説明に立ったのはー
(関西電力の担当者)「風力事業本体につきましても、計画段階・調査段階ですが、皆さまのご意見いただければと思いますので、本日はよろしくお願いいたします」
関西電力の担当者です。
余市町や古平町で予定している風力発電の計画案を公表しました。
(青柳記者)「関西電力と住民側の対話が冒頭以外非公開で始まりました。中から時折白熱した声が聞こえます」
(住民側)「やらないのが一番平穏に皆さん丸く収まって平和な生活ができる」
(住民側)「『環境が大丈夫』という結果が出たら推し進めていくのでしょうか?」
(住民側)「なぜ余市なんだろうというのがちょっと不思議で、住んでいる体感として風が強いところでもないですし」
関西電力が計画している風車の建設場所と送電線のルート案です。
風車は余市町と古平町に合わせて最大18基を計画。
送電線の鉄塔は余市町を横断する形で40基程度の建設が示されています。
関西電力は2022年に計画段階環境配慮書を国に提出し、翌年から説明会を複数回開いてきたといいます。
しかし、住民はー
(余市町民)「宿泊施設で仕事をしていますが、そこに関西電力の方が来て『土地を売ってくれ』と言うので初めて知った」
風力発電に反対する会の代表を務める平川さんも、関西電力の説明に疑問を呈します。
(平川敦雄代表)「関西電力側が、私がお願いした図面、風車の位置・アクセス道、また鉄塔と送電線の図面に関するものは詳細なものをいただくことはできませんでしたので、これ以上は出せないというのでとてもがっかりです」
住民からは農業被害や「景観を損なう」などといった反発の声が上がりました。
関西電力は「環境への影響などについて調査を進めていて、結果は住民の皆さまにお示しする予定」などとしています。