過去5年間で1800件以上 モバイルバッテリー発火事故 航空機の乗客がバッグ落とし煙が…
(松田カメラマン)「消防が焼けたモバイルバッテリーのようなものを調べています」
慌ただしく空港に集まる消防車。
火事があったのは、新千歳空港の国際線に駐機していた新千歳空港発バンコク行きの「タイライオンエアー」の393便です。
(乗務員)「モバイルバッテリーから煙が出た」
警察によりますと、外国籍の乗客が機内でバッグを落としたところ、中に入っていたモバイルバッテリーから煙が出たということです。
この乗客は、自ら機外に出てバッグを投げ捨てましたが、機内のカーペットの一部が焦げました。
消防によりますと、火は通報からおよそ30分後に鎮火し、乗客乗員あわせて122人にけがはありませんでした。
2025年1月、韓国でも機内の収納棚に入れたモバイルバッテリーが火元とみられる火事が発生。
今回の火事も一歩間違えれば、大惨事につながっていたかもしれません。
モバイルバッテリーの発火事故が相次いでいることを受け、国土交通省は2026年4月から、機内に持ち込めるモバイルバッテリーを「1人2個まで」に制限。
さらに、機内でモバイルバッテリーを充電することや、バッテリーを使ってスマートフォンなどを充電することも全面的に禁止するなど対策を進めています。
危険なモバイルバッテリーの火災は、空の便だけではありません。
2025年12月には、札幌市内の飲食店でもモバイルバッテリーから出火し、女性がやけどを負ったほか、2026年2月にはホテルの客室でもベッドの一部が焼け、2人がけがをしました。
いまや私たちの生活に欠かせないモバイルバッテリーですが、気温が上がる夏にはとくに発火事故が増加する傾向があります。
勢いよく炎を吹き出すモバイルバッテリー。
気温の高い場所に放置すると膨らんで破裂し、発火に至ることがあるといいます。
こうした発火事故は、2025年までの過去5年間で1800件以上も報告されています。
便利なモバイルバッテリーですが、火災を防ぐためにも航空機内に持ち込む時にはルールを守り、使う際にも強い衝撃を与えないなど細心の注意が必要です。
