子育てママが“起業”の道へ…元看護師が“カメラマン”に転身!母親たちが挑戦するワケは?北海道
子育てを機に起業する母親たちがいます。
生まれたばかりの赤ちゃん専門のカメラマンに、カフェやおにぎり店の経営者。
なぜ起業の道を選ぶのか、子育てママの挑戦を取材しました。
小児科の元看護師が…カメラマンに転身!
(齊藤優菜さん)「2人で見つめていてください。いい感じ」
生まれたばかりの赤ちゃんを撮影する「ニューボーンフォト」。
被写体は、わずか15日前に生まれた女の子の赤ちゃんです。
(齊藤優菜さん)「赤ちゃんにおくるみを巻いています。手をもぞもぞ動かしているんだけど、お腹にいたときみたいな体勢になっていきます」
シャッターを切るのは、札幌市の齊藤優菜さん31歳。
依頼されたお宅に出向いて撮影する、ニューボーンフォト専門のカメラマンです。
2年前まで小児科の看護師だった齊藤さん。
撮影にもその経験が生かされています。
(齊藤優菜さん)「赤ちゃんってうつぶせに寝たらだめだよと言われていたりするんです、一般的に。呼吸の確保とか温度の管理とか体勢とかを全てクリアした状態でやっている。ちゃんと学んで知識を持ってやっている」
まるでお腹の中にいた頃のような写真。
両親にとって一生の宝物です。
(母親)「今回帝王切開に緊急でなっちゃって、入院も長くてなかなか外に行くのは大変なのでありがたいです。看護師さんということですごく安心してお任せできたので良かったです」
(父親)「この機会この時期は今しかないので残せてよかった」
齊藤さんはなぜ看護師をやめてカメラマンになったのでしょうか。
実は、齊藤さんには3歳になる息子の暖くんがいます。
(齊藤優菜さん)「看護師をしていたときは夕方まで仕事だったので、昼間に一緒に遊ぶことはできなかった」
起業した理由は、子どもとの時間をつくるためでした。
(齊藤優菜さん)「子どもが生まれる前の働き方も結構激務だったし、夜勤があったりとか残業があったり体力も使う仕事で、でもめちゃめちゃ好きだった」
大学時代からあこがれていた、病院の小児科に就職。
5年後に出産し、9か月間の育休をとりました。
(齊藤優菜さん)「いざ出産してみると、やっぱりわが子が可愛くて、この子とずっと一緒にいたいな、一緒にいる時間を長くしたいなという気持ちになった」
そんなときSNSで知ったのが、ニューボーンフォトのカメラマンでした。
多い時で週に3回、自分のペースで働けるのが魅力だといいます。
(齊藤優菜さん)「スキルとかキャリアとか積み重ねたものがゼロになってスタートしてるわけじゃなくて、ちゃんと自分の経験が生きていて今の仕事っていうような形なので、すっごくいい仕事にめぐり合えたと思っています」
自宅にカフェを併設「母親の居場所を作りたい」
こちらは札幌市南区のカフェです。
(野坂実紀さん)「こちらがキッズスペース。広めにとってありまして、キッズスペースの中にカフェを作ったようなつくり」
13年前、子育て中にカフェを始めた野坂実紀さん44歳です。
人気なのは、自家製のトマトクリームを絡めたパスタと、旬のイチゴやピスタチオをふんだんに使ったパフェ。
自家製にこだわったランチセットです。
自宅に併設された店内は、小さな子ども連れでにぎわっていました。
ゆったりと過ごせるようにと、1日4組限定で営業しています。
(来店客)「すごいおいしいです。あまり味が濃くないので子どもも一緒に食べられそう」
(来店客)「なかなか手も離せないし、だから遊んでもらっている間に食べるんですけど、こういう場所があると安心して食べられますよね」
野坂さんは札幌の飲食店に勤めていた元・パティシエ、そして3人の子どもの母親です。
(野坂実紀さん)「子育てしんどかったんですよね。一番しんどい時だから(来店する親の)気持ちが一番分かるかなと思って」
目指したのは、同じように子育てに奮闘する母親の居場所を作ること。
今では開店当時2歳だった娘の琉莉佳さんが店を手伝ってくれるようになりました。
(野坂実紀さん)「自分自身が小さい子を連れて食事に行くのが大変な思いをしていたので、(店を)つくってくれてありがとうという声をかけられるとありがたくて、自分の居場所をつくりたかったんだなって最近になって思った」
道の駅で初出店!おにぎりのキッチンカーに挑戦
(丹羽美貴さん)「これキッチンカー」
女性が見せてくれたのは、真新しいキッチンカー。
(丹羽美貴さん)「自分でシール貼ったんですよ、全部」
札幌市に住む丹羽美貴さん31歳。
これから、おにぎり店を開きます。
(丹羽美貴さん)「4月3日から開店して、道の駅とうべつで初出店してみます」
夢がかなうようにと、店名は「おにぎり屋 あかつき」と名づけました。
提供するのは子どもと大人が一緒に食べられるようなおにぎり。
マイルドに味付けたツナマヨやそぼろのおにぎりに、大人がうれしいピリッと辛いキーマカレーと卵黄のおにぎりなど、のりや具材を変えて試作を重ねてきました。
(丹羽美貴さん)「こだわっています。自分の子どもが食べられなかったら人には出せないし、人の子どもにも出せないので」
一番の協力者は、1歳と4歳の子どもたち。
食べてもらって反応をうかがいます。
(丹羽美貴さん)「おいしい?大丈夫?のりかみ切れてる?いけるね、よし」
実は丹羽さん、3月まで警察の事務職員として働いていました。
(丹羽美貴さん)「海外に住んでみたいって思っていても、タイミングっていつかなと思っていて、去年の10月に育休から復帰して、リズムがくるったのか体調を崩して、これでやっていくのかと思ったら今かなと」
大学生のころ、イギリスへの留学を経験。
海外へのあこがれが捨てきれず、ヨーロッパでの出店を夢見て、まずは道内で起業に挑戦します。
(丹羽美貴さん)「いま準備に追われて毎日大変だけど、ワクワクした気持ちを持ちながらやれているので、全然疲れが苦痛じゃない。子どもたちにもそういう姿が見せられたらと思います」
出産や子育てを機に人生を見つめ直し、起業を選んだ女性たち。
自分らしい生き方を求めた挑戦が始まっています。