オホーツクの海で初めて水揚げされたナガスクジラの肉が、札幌の市場で入札にかけられました。

高級な“尾”の部分の肉は１キログラムあたりおよそ１０万円で落札。

いったいどんな味なのでしょうか。

（山本記者）「オホーツクのナガスクジラがずらりと並んでいます。誰がいくらで入札するのでしょうか」

札幌市中央卸売市場で６月３日午前６時すぎに入札にかけられたのは、オホーツク海で水揚げされたナガスクジラの肉です。

気になるのはその味！

市場では試食用の刺身がふるまわれました。

（試食した人）「口の中にコクがあります」

２０２４年、商業捕鯨の対象に追加されたナガスクジラ。

５月２５日から２８日にかけてオホーツクの海では初めて捕獲され、４頭が水揚げされました。

ナガスクジラは大きいもので体長２０メートルを超えます。

３日朝、市場には１００キロの肉が冷凍されない状態で並び、高級な“尾”の部分の肉は１キログラムあたり１０万８８８円で落札されました。

（安彦水産　安彦哲盛専務）「この値段でも買いたい人がいる。広まって美味しさが伝わればもっともっと売れると思う」

さっそく札幌市内の百貨店ではー

（向山記者）「今朝競り落とされたクジラが早速店頭に並んでいます。価格は尾の部分で１万円を超えています」

こちらの百貨店の鮮魚コーナーでは、尾の部分の切り身１５４グラムが１万３２７２円で販売されていました。

（客）「食べてみたいけど、お値段が一桁ちょっと・・・」

（客）「すごく色が鮮やかな感じがしまして、食欲そそられるイメージは持ちました」

記者も特別に試食させてもらいました。

（向山記者）「では尾の部分いただきます。とろっとろ。お肉のように口の上でとろけて、脂もしっかり乗っていて美味しいです」

落札されたナガスクジラの肉は、札幌市内のスーパーや寿司店などでも提供されるということで、クジラの肉がわたしたちの食卓に少しずつ浸透していきそうです。