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1日の患者数は30人以上…早くもインフルエンザが猛威「急に増えた」札幌市内で学校閉鎖相次ぐ

早くもインフルエンザが猛威をふるっています。

札幌市内では小学校3校が10月28日から学校閉鎖になりました。

2025年のインフルエンザの特徴と、どのように予防すればよいのか取材しました。

札幌市中央区の小児科クリニックです。

インフルエンザの検査を受けに多くの親子が訪れていました。

2025年は流行するのが平年よりも早いといいます。

(円山ため小児科 多米淳院長)「きのうはこの病院だけで30人以上のインフルエンザA型の患者がいた。急に増えたという印象。症状としては高い熱、頭が痛い、ぐったりする。ことしの患者はのどが痛いという人が多いので、のどが痛いというのがことしの特徴」

札幌市内の患者数は9月末から急増しています。

10月の2週目にはいち医療機関あたり「6.81」人にのぼり、注意報の基準となる「10.0」人に迫る勢いです。

厚別東小学校など市内の小学校3校では、インフルエンザとみられる症状の欠席者数が全校児童の20%以上に達したことなどから、28日から学校閉鎖となったほか、29日から新たに小学校2校が学校閉鎖となります。

厚別東小学校によりますと、2025年は2024年よりも流行が2か月ほど早いということです。

インフルエンザの予防には基本的な対策をすることが大切です。

専門家に有効な手洗いの方法を聞いてきました。

(札幌保健医療大学 首藤英里香教授)「これを手にまんべんなくこすりつけてください」

ブラックライトに反応して光る蛍光ローションを手に塗って、汚れの落ち具合を確認していきます。

まずは普段通りに手を洗ってみるとー

(長南記者)「あ、すごいですね。これは予想以上に光っています」

(札幌保健医療大学 首藤英里香教授)「親指のところと指の間と爪の周りと」

指の間や爪の周りを中心に汚れが残ったままの状態でした。

手洗いで大切なのは、爪の周りや利き手など洗い残しやすい部位を意識すること。

目安となる時間は20秒間です。

(札幌保健医療大学 首藤英里香教授)「親指は包み込むように捻って洗ってください。しっかりとこすることで汚れが落ちるので、なでるのではなくこすることを意識してください」

先ほどと見比べても汚れの落ち方は歴然。

ちょっとした意識で改善することができました。

(札幌保健医療大学 首藤英里香教授)「手に付着したウイルスが口や鼻や目の粘膜に入って感染を引き起こすことになるので、しっかりとポイントを押さえて洗い残しのない手洗いを実施してもらえれば」

早くも猛威をふるっているインフルエンザ。

手洗い、マスクの着用など感染対策の徹底がなによりも重要です。

10/29(水) 05:02

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