被害にあった店員「死刑を望みます」男に懲役30年求刑 弁護側は無罪主張 札幌コンビニ殺傷事件
札幌市北区のコンビニエンスストアで2024年、店員ら3人を刃物で刺し、1人を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は男に懲役30年を求刑しました。
宮西浩隆被告は2024年2月、札幌市北区のコンビニエンスストアで、運営会社の社員・大橋恵介さんをナイフで刺し殺害したほか、店員の男女2人を殺害しようとした罪に問われています。
6月26日に開かれた裁判では、大橋さんの父親と被害にあった店員の意見陳述が読み上げられました。
父親は「どのような事情があったとしても、息子の命が奪われた事実に変わりない。深い怒りを感じている」。
被害にあった店員は「死刑を望みます」と述べました。
検察側は「行為の悪質性が極めて重く、心神耗弱を考慮しても事案が重いことは変わらない」と指摘し、宮西被告に懲役30年を求刑しました。
一方で、弁護側は「犯行は妄想に支配された行為で心神喪失だった」として無罪を主張しました
裁判は26日に結審し、判決は7月2日に言い渡されます。
06/27(金) 08:00