「何か大きな事件が起きたら収まる」桂田被告が妻にメッセージ「記憶にない」繰り返す 知床裁判
北海道・知床沖で起きた遊覧船沈没事故で、桂田精一被告の裁判は3月3日、検察側の被告人質問が行われました。
桂田被告は終始あいまいな受け答えで、「記憶にない」と繰り返しました。
(乗客家族)「桂田被告らしく『記憶にございません』とかしどろもどろで、ちゃんとしたことを答えてくれない。だから辛いですね」
裁判を傍聴する乗客家族は憤りを隠せません。
その理由は、被告人質問で桂田被告が「記憶にない」と繰り返し発言するからです。
(検察)「事故直後、同業他社に『運航基準はどうなっているのか?』と聞いたか?」
(桂田被告)「記憶にない」
桂田精一被告は2022年、業務上の注意義務を怠り、知床沖で遊覧船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとされています。
裁判の最大の争点は「事故を予見できたかどうか」です。
3日は検察側の被告人質問が行われました。
検察は、運航管理者である桂田被告に船長などの指示について厳しく追及するとー
(桂田被告)「細かいことは本当に覚えていない。事故当日はパニック状態で逃げていたところがあり、覚えていないことは言えない」
(検察)「事故後に別の船長に『運航管理統括は誰?』と聞いていますよね?」
(桂田被告)「記憶にない」
自身の対応について「記憶にない」「覚えていない」と繰り返し、あいまいな受け答えが続きました。
さらに、自身の妻に送ったメッセージも明らかになりました。
(メッセージ)「2か月は大変(な状況)だと思うが、何か大きな事件が起きたら収まる」
(検察)「LINEを送っていますよね?」
(桂田被告)「記憶にございません」
検察によりますと、このメッセージが送られたのは、土下座から始まった記者会見の直前だったということです。
(乗客家族)「傍聴している私たちも、何を言っているんだと。ちゃんとしたことを答えなさいと、そういう気持ちになっている」
これまでの裁判で弁護側は無罪を主張する一方、検察は悪天候が予想されていたため事故を予見できたと訴えています。
4日は乗客家族らの被告人質問が行われます。