【映像】車が爆発「何が起きたの…」スプレー缶のガスに引火「小さな火種でも」取り扱いに注意
札幌市のドラッグストアの駐車場で8月6日、車が爆発し男女2人がけがをした事故で、車内にあったスプレー缶から出たガスに、何らかの原因で引火して爆発したことが新たにわかりました。
6日、駐車場で起きた爆発事故。
車の屋根の部分がめくれ上がるなど、衝撃の大きさがうかがえます。
この車内から見つかったのが―
(百瀬記者)「車の前には冷却スプレーと書かれたスプレー缶が置いてあります」
爆発の原因が徐々にみえてきました。
札幌市中央区南8条西23丁目のドラッグストアの駐車場で、6日午後1時ごろ、停車中の乗用車が爆発しました。
爆発した車には当時、40代の男性が乗車していて、男性はけがをして病院に搬送されました。
意識はあるということです。
また、隣の車に乗車していた30代の女性も軽傷を負い、病院に搬送されました。
通報からおよそ1時間―
消防の職員の手元には3本のスプレー缶が。
じつは爆発した瞬間の映像にも、中身が噴射したスプレー缶が映っていました。
消防によりますとその後の調査で、車内にあったスプレー缶から出たガスに、何らかの原因で引火して爆発したことが新たにわかりました。
警察と消防は、ガスに引火した火元を引き続き調べています。
今回見つかったスプレー缶は、どのようなものなのでしょうか。
(鷲見記者)「現場で発見されたものと、同じスプレー缶を用意しました。注意書きには、車の中などの狭い場所で使用しないよう書かれているほか、自動車内など温度が上がる場所では置かないよう書かれています」
スプレー缶のガスに引火した爆発事故は、ほかにも。
2018年、札幌市豊平区の店舗で起きた爆発事故では、可燃性ガスの入った消臭スプレーのガスに引火し、44人がけがをしたほか、8棟の建物が損壊しました。
室内でスプレーを大量に使用したことが原因でした。
さらに広島県では、閉め切った車内で冷却スプレーを使った男性が、その後ライターでタバコに火をつけようとしたところ、爆発しました。
スプレー缶の取り扱いについて、消防も注意を呼びかけています。
(札幌市消防局予防部予防課 高瀬一憲さん)「スプレー缶の威力は強くて、1本でも、(今回爆発した車)あのようになる可能性はあります。可燃性ガスが(密室に)たまることによって、小さな火種でも引火する可能性があるので、十分に換気を行ってください」
一瞬で大きな被害をもたらす爆発事故。
スプレー缶の正しい使い方と保管方法を確認することが大切です。
スプレー缶を使用する際の注意点について、札幌市消防局はー
・窓を開けて換気をした上で使用したり、屋外で使用する
・火気や炎の近くで使用しないこと
・高温になる場所で保管しないなどと呼び掛けています。
これらの注意点はスプレー缶の裏にも書かれているので、確認したうえで安全に使うようにしてください。