「ドライヤーの熱風みたい」猛暑の影響続く…スーパーの氷は売り上げ1.4倍!農作物に深刻な影響も
(松本カメラマン)「午後2時すぎ、駅前の直射日光が当たるこちらの温度計なんですけれども、39℃を超えています」
北見市では24日午後5時現在で、北海道内で最も高い39.0℃を観測し、北見としては観測史上最も高い気温となりました。
(北見市民)「大変だ、ここ来たらもわっとするよ。北見は40年いるけどこれだけ暑いのはないね」
こちらも朝からじりじりと強い日差しが照りつけ、連日猛烈な暑さが続いている帯広市。
帯広では午後5時までに38.8℃まで気温が上がり、3日連続の猛暑日となりました。
(帯広市民)「ドライヤーの熱風みたいな暑さですね」
(帯広市民)「もうずっとサウナにいるような。しんどいです」
帯広市内ではこの猛暑による影響も…
(武田記者)「こちら昼どきにはいつも行列ができる人気の豚丼店なんですが、きょうは暑さのため臨時休業となっています」
この豚丼店では暑さを受け、23日と24日の2日間、臨時休業を決めました。
一方で営業を続けている別の豚丼店もありました。
厨房で作業をする人たちの額には大粒の汗が…
サーモグラフィーを使って厨房の温度をはかってみると、70℃を超えることもー
(ぶた野家 西本孝二さん)「しびれますね、暑くて」
それでも夏バテ防止とばかりに、店内は帯広のソウルフード「豚丼」を求め、多くの客で賑わっていました。
(客)「パワーのあるものを食べたほうがいいんじゃないかと思って、きょうもまた来ちゃいましたね」
(客)「汗はかきますけどおいしいです」
道内では午後5時までに北見で39.0℃、帯広で38.8℃と40℃に迫る気温となり、札幌でも最高気温が35.3℃と2025年で初の猛暑日となりました。
(札幌市民)「暑くて外にはいられないのでずっと家の中とかにいますね。つねに保冷の水筒を持ち歩いていますね」
この猛暑の影響で欲しくなるのは冷たいもの。
札幌市内のスーパーではこんな現象がー
(石田記者)「こちらのスーパーでは、朝は上まであったという氷が残り5つまで減ってしまっています」
この店では2024年の同じ時期と比べて氷が1.4倍、麺類は1.2倍、のど越しがいいところてんは1.5倍の売り上げだということです。
(クーリッチ拓北店 高西邦明さん)「どんどん物が欲しいんですけど、やはりメーカーさんの生産が間に合わないということも中にはありまして、注文しても全量こないということもあります」
そして、猛暑は農作物に深刻な影響を及ぼしています。
空知の栗山町にあるタマネギ畑です。
(The北海道ファーム 高野龍一さん)「水をまいてはいるんですけれども、非常にばらつきの多いタマネギになってしまいまして、このように非常にばらつきの多いピンポン玉よりも小さいものだったりが非常に多くて、なかなか厳しい年になったなと思っております」
高温と干ばつの影響は、比較的暑さには強いといわれているアスパラにも…
一部のアスパラはストレスで穂先が曲がるなど生育に影響が出ていました。
そして、この暑さの影響で、石北線や根室線の一部区間でレールの温度が上がり、点検が必要だとして、特急や普通列車など合わせて26本が運休となりました。
連日の危険な暑さは道民の生活にさまざまな影響を及ぼしています。