地面には真っ白な“絨毯” ポプラの綿毛が大量に 幻想的でも火災の原因になることが… 北海道
初夏の風物詩ともいわれるポプラの綿毛の飛散がピークを迎えています。
ふわふわとした綿毛は幻想的な風景が楽しめる一方で、予期せぬ火災にも注意が必要です。
(森永記者)「きょうの札幌市内は強い日差しが照りつけ夏の陽気ですが、こちらの場所では雪が降り積もったかのような景色が広がっています」
札幌市中央区の道立近代美術館です。
季節外れの雪のようにも見える真っ白なじゅうたんが広がっていました。
これは雪ではなくてポプラの綿毛です。
ここにはポプラの木が2本植えられていて、毎年5月末から6月末まで綿毛に覆われた幻想的な光景を楽しむことができます。
思わず足を止めて眺めたり写真を撮る人もいました。
(訪れた人)「夏なのに白い雪のように見えるのがすごい」
(訪れた人)「このように絨毯のようになっているのは久しぶりに見ました。ポプラの綿毛は6月の風物詩」
ついつい目を奪われるポプラの綿毛ですが、引火すると燃え広がりやすい性質があるため注意が必要です。
札幌市内では2024年、キャンプ場でバーベキューの火がポプラの綿毛に燃え移るなど、あわせて2件の火災が発生しています。
いずれも人為的な要因でした。
札幌市消防局は、綿毛の軽さが火災を引き起こしやすいと指摘します。
(札幌市消防局 新渕恵介さん)「ポプラの綿毛は非常に軽いため、風で運ばれて一定の範囲に集まりやすい特徴がある。引火すると燃え広がりやすいという特徴がある。ポプラの近くでは火を使わない。やむを得ず使う場合には消火用の水を用意するなど、火の取り扱いには十分に注意してほしい」
風に乗ってふわふわと宙を舞い密集するポプラの綿毛。
幻想的な風景が楽しめる一方で、近くで火を使う際には細心の注意が必要です。
06/10(火) 18:40