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丘珠空港ビル拡張整備へ 利用者急増で床面積2倍に 年間50万人達成も残る課題 札幌

昨年度、初めて利用者が50万人を突破したのが、札幌の丘珠空港です。

利用者が急増するなか、空港ビル内の混雑などが課題となっていますが、札幌市はビルを建て替えるなどして拡張する整備計画を検討していることがわかりました。

札幌の空の玄関口「丘珠空港」。

5月28日も多くの人が道内外へ旅立というとターミナルビル内のカウンターは混雑していました。

その中、利用客からはこんな声が聞かれました。

(利用者)「ビル自体が狭いのでもっと大きくしてほしい。保安検査場ももう少し増やしてほしい」

夏の繁忙期には長い列ができることも。

丘珠空港の利用者は年々増加していて、昨年度は初めて利用者が50万人を突破しました。

近年では秋田便や新潟便など新規路線が就航されたり、利用者が急増するなか、市が検討しているのがビルの拡張整備です。

(石黒記者)「丘珠空港ターミナルビルの隣に国土交通省の建物があります。この建物を移動させ、その分ターミナルビルを拡大する案が検討されています」

札幌市によりますと、検討中の整備計画では、ターミナルビルに隣接する国土交通省の事務所の土地を利用し、建物の拡大を目指すということです。

案としては新たに建て替えるか増築するかの2つが検討されていて、いずれの場合でも床面積は2倍ほどに拡張される見込みです。

市は滑走路を1800メートルに延伸を目指す2030年までに整備を進める方針です。

一方で駐車場を見ると、平日にもかかわらず多くの車が止まっていました。

丘珠空港では駐車場不足も課題になっていて、市は2024年、期間限定で臨時駐車場を設けて混雑緩和の効果を検証していました。

市は駐車場も今後拡張することを検討しています。

(利用者)「道内便のアクセスは丘珠の方が千歳より良いと思っている。充実していくのは選択肢が増えてすごく良い」

年間利用者数100万人を目指している丘珠空港。

市は年度内に施設の規模や事業費などをまとめた基本計画を策定して、より利便性の高い空港にしていきたいとしています。

05/28(水) 18:56

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