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障害区分を勝手に認定 “体調不良で仕事が遅れ…” 不適切な事務処理 札幌市職員を減給処分

札幌市は2025年3月27日、40代男性職員の懲戒処分を行ったと発表しました。

減給10%3か月の処分を受けたのは、中央区役所に勤務する男性職員(40代)です。

札幌市によりますと、障害福祉サービスに関する業務を担当していた男性職員は、2024年6月から12月にかけて、障害区分の認定に必要な医師の診断書などを確認せずに障害区分を認定したほか、決裁処理を行わないまま市民36人に対しサービスの決定通知を交付しました。

このうち32人についてはこれを隠ぺいするため、上司である係長の決裁印を無断で使用して、事後に決裁処理をしていたということです。

また、36人とは別の3人については、一連の事務が未処理のままとなっていました。

合わせて39人に対し不適切な事務処理をしていましたが、障害区分などに変更はないということです。

男性職員が2024年12月に仕事を休んだ際、別の職員が書類の不備に気付き発覚しました。

札幌市によりますと男性職員は、業務が繁忙期となる6月ごろに体調不良になり、仕事が遅れたため必要な処理をしなかったなどと説明しているということです。

中川雅己中央区長は「不適切な事務等によって、市民の皆さまの信頼を損ねたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態の再発防止に努め、市民の皆さまの信頼回復に向け、職員の指導に取り組んでまいります」とコメントしています。

03/28(金) 18:16

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