【危険】運動会の練習中に“つむじ風”発生 慌てて逃げる子どもたち… 発生条件と対策は?旭川市
北海道旭川市内の小学校で、運動会の練習中につむじ風が発生しました。
けが人はいませんでしたが、あわや大惨事につながりかねない瞬間をカメラが捉えていました。
旭川市の永山南小学校で午前11時半ごろに撮影された映像です。
グラウンドに突如「つむじ風」が発生し、砂ぼこりが空に向かって上昇しているのが確認できます。
テントを吹き飛ばすほどの勢いで、子どもたちが慌てて逃げている様子もー
(林記者)「当時、学校では運動会の練習中で多くの子どもたちがいましたが、けが人はいません」
学校によりますと、つむじ風の発生時は運動会の練習中で、グラウンドには1年生から6年生のおよそ500人の児童がいましたが、けが人はいないということです。
大きな事故にも繋がりかねないこの「つむじ風」とはどういうものなのでしょうか。
(上原気象予報士)「乾燥している地面があたためられますと上昇気流が発生します。そこに学校のグラウンドのような開けた場所ですと、風が局地的に集まって渦を巻くという現象になります。風速20メートルぐらい瞬間で吹く」
実際、5月21日の旭川市は乾燥注意報が発表され、つむじ風が発生した時間帯の最高気温は20℃を上回っていました。
上原予報士によりますと、気温が上がり、空気も乾燥するこれからの時期は「つむじ風」が発生する可能性が高くなるということで注意が必要です。
【つむじ風が発生しやすい条件】
・よく晴れて、風が弱い昼間(朝や夜はほとんど発生しない)
・空気が乾燥している
・運動場や公園などの広い場所
・近くに校舎やビルなど風向きを変える建物がある
発生を防ぐには、グラウンドに水まきをして、できるだけ地面を湿らせておく。
もし発生したら、テントなど飛ばされやすいものから離れて、可能なら校舎など頑丈な建物へ避難するようにしてください。
とくにいま、春の運動会シーズンは注意が必要です。