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「あなたも共犯者か」警察官と検察官を名乗る男に計2000万円だまし取られる 北海道小樽市

北海道・小樽警察署は10月24日、小樽市内に住む70代の男性が警察官を名乗る男と検察官を名乗る男に計2000万円をだまし取られるオレオレ詐欺が発生したと発表しました。

警察によりますと9月下旬ごろ、男性の自宅に宮城県警の警察官「工藤一」を名乗る男から電話があり「詐欺と横領事件で犯人を逮捕したが、あなたの名義のキャッシュカードや通帳を持っていた」「ほかにも共犯者がいるが、あなたも共犯者じゃないのか」「共犯者じゃないのなら、警察に協力してもらう必要がある」などと言われました。

さらに「今後はあなたの銀行口座や行動を管理する」「新しい携帯電話を買って今後はその携帯電話で連絡をとる」「新しい口座を作れ」と指示されたということです。

男性はこの話を信じ、警察官を名乗る男とラインを交換し、「いまから寝ます」などと毎日数時間ごとに連絡を取っていました。

さらに新しい携帯電話を購入し、その携帯を使って複数の新しい口座を作り、パスワードを警察官を名乗る男に教えたということです。

その数日後、仙台地検の検察官「矢部良二」を名乗る男から「共犯者としてあなたの名前を言っている」「事件が解決してあなたの身の潔白が証明できたらお金は返す」などと電話がありました。

男性は言われるがままに指定された口座に、札幌市内の金融機関の窓口で10月21日に1000万円、23日に1000万円を振り込みました。

しかし23日、さらに1000万円を要求された男性はおかしいと思い、札幌・中央警察署に相談して事件が発覚しました。

男性は検察官を名乗る男の名前を検索すると実在する人物であったことや、検察官を名乗る男とテレビ電話をした際の身なりなどから本人だと思ったということです。

警察は「見に覚えがない要求には簡単に応じず、警察に相談してください」「詐欺電話が来たら#9110に」と注意を呼びかけています。

10/24(木) 20:15

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