飛び上がるシカ!道路を駆け抜け逃げる…住宅街に出没のワケは“若いオスシカの習性”か 札幌市
朝の住宅街を騒然とさせたのは、普段は山にいるはずのあの動物です。
(向山記者)「非常に交通量の多い国道36号、すぐ入ったそばの一角にシカがいます」
札幌市豊平区に現れた野生のエゾシカ、若いオスの個体とみられています。
7月1日午前7時ごろからしばらくその場に居座り続けました。
(マチの人)「怖いです。びっくりしました」
(マチの人)「この辺りでシカを見るのは初めて。キツネとかはたまに見るけど」
現場は国道36号のそばで、人や車の通りが多く、近くには豊平川もあります。
(札幌市環境局 藤田将さん)「1番近い川が豊平川ですので、車通りを規制することができれば追い払うこともあり得るが、できる策を考えている」
正午すぎ、動きがありました。
(石田記者)「シカがとび上がりました。シカが道路を逃げていきます」
颯爽と住宅街を駆け抜け向かった先は…
白石区菊水の公園でした。
市によりますと、シカは午後4時半ごろに公園から逃げ出し、豊平川の方向に姿を消したということです。
同じ個体かはわかっていませんが、札幌市内では午前に豊平区や白石区などでシカを目撃したという通報が相次ぎました。
なぜ、住宅街に現れたのかー
専門家は、若いオスシカの習性を指摘します。
(酪農学園大学農食環境学群 伊吾田宏正准教授)「“分散”というんですけど、特に(オスの)若い個体は生まれたところから違う場所に行って、別の場所から戻ってこない。新たな生息地を探しているのであれば、迷い込んで市街地に出没した可能性がある」
伊吾田准教授によりますと、シカは臆病な動物で、パニックを起こすと人を攻撃することが稀にあるということです。
見つけた場合は近づかず、すぐに警察や自治体に通報してほしいと話しています。
07/01(火) 18:34